マッカーサー参謀 堀栄三

1960年(昭和35年)冬に、西ドイツのカールスルーエにある戦車工場を、駐在武官団(共産圏以外)の一員として視察することになった。
それと符合するように「日本で戦車を作っている会社」の技師たちが西ドイツに来て堀の私宅を訪れ「日本の防衛庁(当時)から、
ドイツの戦車を参考にして、日本の新戦車を作る課題を出されているが、ドイツの戦車を見る機会がない。(堀が)ドイツの戦車の
特定部分の寸法を正確に測ってくれれば、あとは自然に全部分るのでよろしく頼む」と依頼された。堀は、自分の指、携行する
消しゴムつき鉛筆の各部分の寸法を精密に測定して寸法を測る準備をした。工場見学の日、堀は、用意していた鉛筆を使って
「特定部分」の寸法を一瞬で測り、大使館で待機していた技師たちにその情報を伝え、たいへん感謝された

だそうです。 戦車の特定部位とはどの部分の事でしょうか?
この方法で測れたという事は、外部に露出している、数センチから十数センチ程度の大きさの部分というのは分かるのですが。