>>890
無反動砲は「発射に使うエネルギーの一部を後方にも投射することで反動を相殺する」兵器だから、発射薬の量増やして射程を増すには、普通の砲に比べて何倍もの量を増やさなきゃならない。
そうなると「発射薬の量が*倍になったのに、射程は単純に*倍にはならないので、射程伸ばすために発射薬の量を増やせば増やすほど効率が悪くなり、無意味に砲弾全体がデカくなる。

砲弾がデカくなる、ということはつまり閉鎖機がデカくなるということで、また、発射薬の量増やしたのに応じて砲身も長くする必要がある。
つまり砲全体がどんどん重くデカくなっていくわけで、でも、同じ大きさ重さの通常の方に比べるとそれでも初速も射程も威力も低い砲になる。
つまり意味がない。

一応ドイツなんかは列車砲クラスの巨大な無反動砲も試作したけど、これらは比較的少量の発射薬で発射したあとでロケットブースターが加速する方式だった。
つまりは「変形ロケット砲」だったわけだ。
でもそれだと「これ最初から全部ロケットでいいのでは?」ってことにしかならない。
その方が「発射装置」も軽く済む。
無反動砲方式である必要もない。