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首脳会談のハンバーガーは中国への秘密メッセ―ジ?
北村 淳 2021/04/22 06:00
共同会見に臨む菅義偉首相とジョー・バイデン大統領(2021年4月16日、写真:ロイター/アフロ)
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共同会見に臨む菅義偉首相とジョー・バイデン大統領(2021年4月16日、写真:ロイター/ア…
(北村 淳:軍事社会学者)

 本コラムでもしばしば紹介しているように、対中強硬派の米海軍海兵隊関係者たちは、バイデン政権が本気で中国と軍事的に対抗する意思はないものと考えている

中略

北京への隠されたメッセージか?
 対中強硬派からはそれにとどまらず、「バイデン政権は、日本が『ハンバーガー程度の位置づけ』ということを北京に示すことによって、中国共産党に『本心』をそれとなく伝えようとしているのではないか? と邪推したくなるほどだ」という声も聞かれる。

 彼らは続ける。

「もし、このような邪推が、本当に邪推にすぎないのならば、ブリンケン、サリバン、キャンベル、ラトナーといった“アジア通(?)”をそろえたバイデン政権は単に無能という結論になる」

「しかし、アラスカでの米中会談の失敗に引き続き、同盟関係修復作業の日米首脳対面会談での失態は、礼儀正しすぎる日本が苦情を表明することはないものの、日本を含めた同盟国とりわけ文化の違うアジアの同盟国にとっては不安と疑惑を投げかけたことは間違いない」

「中国共産党当局は、当然のことながら口では日米共同声明を非難しているものの、内心ではほくそ笑んでいることもまた確実だ!」