2021年6月02日
航空機開発のデジタル化への挑戦 日本の次世代戦闘機にチャンス到来?
https://isic-japan.org/event/next-generation-fighter-2/

日本の次世代戦闘機F-X計画は、戦後の日本の歴史の中で最も野心的な軍事航空計画です。
現行のF-2戦闘機に代わるこの戦闘機の開発は、日本の防衛産業の技術・製造基盤を支えるだけでなく、
先進的なマルチロール戦闘機の能力を獲得するためにも重要です。

元米空軍の買収責任者であるウィル・ローパー博士が、将来の戦闘機を開発するための米国の新しいアプローチについて語ります。
デジタルエンジニアリング、アジャイルソフトウェア、スパイラル開発、継続的なイノベーションを特徴とするこの
「Disruptive Agility for a Disruptive World(破壊的世界のための破壊的アジリティ)」コンセプトは、
米国の次世代航空優勢(NGAD)システム群の取得のテーマとなっています。

ローパー博士は、急速に進化する脅威にタイムリーかつコスト効率よく対応できるという点で、NGAD開発における
このアプローチの利点を説明します。

また、システム開発において主要な同盟国やパートナーと協力する機会が増え、将来のアップグレードや
サポートへの継続的なオープンアーキテクチャベースのパスが可能になります。

欧州で進行中の将来の戦闘機プログラムは、デジタルエンジニアリングとオープンアーキテクチャベースの
システムアップグレードの使用方法が異なるかもしれませんが、いずれもNGAD開発に対する米国の現在の
アプローチの背後にある考え方をある程度反映しています。

これらの教訓は、日本政府と産業界の関係者がF-Xプログラムへのアプローチを開発していく中で、
F-Xにも関連してくる可能性があります。

このウェビナーは、ISICジャパンが主催するF-Xプログラムに関するシリーズの第3回目です。