2番目のプロジェクトが、5tクラスの新型ヘリの開発だ。米国のベルとの共同開発で、来年には初飛行を経てアメリカで型式を得る予定となっている。これが実現すれば、数十年ぶりとなるスバル名義の航空機が、海外で販売されることになる。この新型ヘリについても特徴はやはり“高い安全性”だ。エンジンを2基搭載するだけでなく、何らかのトラブルで油圧がなくなっても、30分間の飛行を可能とする。また、完成後には陸上自衛隊向けに輸送ヘリとして納品する予定だという。

3番目のプロジェクトは、防衛相との無人偵察機の研究開発だ。高高度を飛行し、弾道ミサイルをいち早く発見。その軌道をイージス艦などに伝えるのが仕事となる。こちらは来年度の初飛行が計画されているという。

そして最後のプロジェクトが、米軍機「オスプレイ」のメンテナンス事業だ。なにかと注目を集めるオスプレイであるが、すでに稼働している日本国内の機体は非常にハードに使われており、それらの点検整備をスバルが担当することになる。日本国内で重整備まで行えるようになれば、運用面での安全性を高めることができるだろう。