日本のコロナワクチン接種率は 「G7最下位」
経済成長・株価・為替の出遅れ顕著に
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新型コロナウイルスワクチンの接種状況が、経済成長もマーケットの行方も大きく左右している。
接種が進んでいる国ほど、21年の経済成長率は上振れしそうだ。
接種率と成長率予測の上方修正幅の間には、強い相関関係がある。

接種が進んだ国の株価や通貨も上昇している。
主要国の中で大きく後れを取った日本は、経済成長でも、マーケットでも後塵(こうじん)を拝している。
この状況を打開するには、とにかくワクチン接種を加速させるしかない。


東京都など9都道府県に対する緊急事態宣言が、6月20日まで再延長された。
日本では、新型コロナウイルス感染収束の兆しが全く見えない。感染抑制に有効な手立てはワクチンしかない。

ワクチンをいかに早く打つかに国民の関心も集まっている。
ワクチン確保に手間取り、接種体制の整備も遅れていたが、ここにきて大規模接種会場も設置され始め、ようやくワクチン接種が進み始めた感がある。

しかし、5月25日時点でも少なくとも1回ワクチンを接種している比率(以下接種率、出所Our World in Dataオックスフォード大学)は5.62%。
日本以外のG7諸国はいずれも35%以上で、依然日本は、G7の中では断トツの最下位だ。
OECD(経済協力開発機構)加盟国の中でも下位グループに属する。

5月24日時点で接種率が49.15%の米国では、ワクチン接種を完了していれば、マスクをはずすことが認められた。
同日の接種率が56.53%の英国も、5月17日から飲食店の営業が屋内でも再開された。

ワクチン接種が先行している国ではこのように、市民生活、そして経済活動が正常化し始めている。
当然ながら、正常化の進展具合は、経済に大きな影を落としている。

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