>>898
これに関しては様々な条件に左右されるので難しいところだな

一点から集中的にミサイルを撃ち込むことは、指向できる火器やイルミネーターの数を限定できるので迎撃効率を下げることができる
単一目標ではなく、空母等高価値目標を囲い込むように展開する航空機や護衛艦艇が、それぞれにミサイル迎撃戦闘を行える能力を持つ場合を想定すると特に顕著だろう
さらに、迂回軌道を行うことによって到達時間がずれてしまえば、対処能力を飽和させるどころか各個迎撃されることになる
「一点から集中的に、より高速高密度で火力を集中すべし」と言うのは一つの最適解となる

複雑な軌道を取る場合、特に効果的なのは沿岸部における対艦戦闘だ
水平線以外に遮蔽が存在しない遠洋と違い、多少時間を掛けたり無理な機動をしてもミサイルそのものを隠蔽して奇襲的に攻撃できる
上で挙げられているNSMを配備するノルウェーのような地勢が代表例だろう

だが、これを行うにあたっては、「ミサイルそのものを長射程化し航路を複雑化する必要があるのか?」と言う問題がある
航空機に載せて、母機を迂回させるなり分散させるなりすれば、ミサイル自体に特別なことをさせずとも似たようなことができてしまう