>>89
>>91の人の回答に補足しとくとドイツの軍艦用大砲(クルップ式砲)は大口径のものでも薬莢式で、発射用火薬を積めた袋(薬嚢)を装填前に薬莢に入れて弾頭−薬莢の順で装填した。
大口径でも薬莢使う形式なのは、クルップ式は砲塔内スペースの節約と速射性(開け締めするのが簡単で時間がかからない)を追求して単純なスライド式の尾栓(大砲に弾込めた後にはめる栓抜)にしたので、薬嚢剥き出し式だと圧力がかかりすぎて問題が起きるから。
薬莢をいわば「第2尾栓」とすることで強度と密閉性を上げる構造だったので薬莢が必要だった。

発砲後の薬莢は初期は砲塔真後ろの排莢ハッチから、後の時代のになると砲塔後部の張り出しの床部分のハッチから下に排出した。