イラクでもアフガニスタンでも失敗した理由の一つは、アメリカ国内にいる
インフォーマントたち(多くは亡命者)が自分を追い出した「敵」の政治力を過少評価し、
その心性きわめて劣悪、国民に不人気であることを誇張して語る傾向があるからです。まあ、人情としては当然なんですけれど。
『菊と刀』に類するような「敵の研究」をアメリカはベトナムやイラクやアフガニスタンについてはやっていないような気がします。
日本占領の「死ぬほど痛めつければあとは半永久的にへこへこ従属する」という「成功体験」のうまみが過ぎて、
戦後アメリカは異文化研究の意欲を失ったのかも知れません