トランプ政権時のタリバンとの和平合意についてちょいまとめ。
避難所に書いたトランプが停戦に合意するまでの経緯とトランプ退陣後の状況。


2018年10月、パキスタンに圧力掛けてタリバン穏健派バラダル師を釈放させる。
バラダル、ドーハにて米との和平交渉責任者に。
なお、このバラダル師、アフガン・カルザイ政権からも和平交渉のカウンターパートと期待されていたが
オバマ政権時代に、パキスタンの政治事情で逮捕され和平交渉が進まなくなる。
オバマも特に何もせず。サンキューオバマ。

2019年9月、和平交渉最終段階に入っていたトランプ政権、カーブルのテロで米兵が一人死んだことに激怒し交渉打ち切り。
現地米軍にはタリバン勢力への攻撃を許可。

2019年11月、感謝祭に突然アフガン・バグラム空軍基地を訪問。
訪問は当日直前まで秘密で、感謝祭にもかかわらず家族と過ごせない米軍兵士を慮って、トランプもファーストレディを同伴せず。
「私は合意を望んでいないがタリバン側が望んでいる」とスピーチ。
和平交渉を進めるにあたり現地で戦う米軍兵士への配慮を示して(暗黙裡に)了承を求めた訳だが、
全米メディアは「軍と関係改善しようとしている」or「ロシアゲートについて一言も触れなかった」
と訪問よりもロシアゲートや弾劾問題を中心に報道。
2020年2月、トランプ、タリバンとの和平に合意したと発表。

以後、タリバンはISISKとの戦いに注力。

状況が変わったのはトランプが大統領選で敗北した11月3日以降。
ガニ大統領がタリバンとの和平交渉を渋り出して、和平場所をドーハからアフガンに移せなどごね始める。
タリバンもアフガン政府関係者やジャーナリストなどを暗殺し始める。