>>912
軍需産業という商売の環境の話で言うと、冷戦期までは先進国はがっつり開発メーカー正規品、途上国向けも援助の一環でこれまた先進国のメーカー正規品だった。
冷戦が終わって軍事費がごっそり削減されると、途上国も援助でもらいものとか、先進国も更新を先送りにして延命とかの案件が出て、そのときにどんな方法がコスパがいいかとなったときに、アビオニクスの交換がいちばんとなった。
だからといってアメリカが過去の援助対象のアップデートの面倒をバラバラの懐具合に合わせて全部見れるわけじゃないので、イスラエルが自国向け改修案で参入するようになった。
で、ソビエトも潰れて途上国や貧乏国も元東側に義理立てする必要もないので、元東側兵器を西側の部品でアップデートする案件も手掛けるようになった。
エルビットのルーマニア向けランサーが1995年の話。
https://elbitsystems.com/product/f-4-2/

つかイスラエルは1966年の「オペレーション・ダイアモンド」で1964年からイラクに配備が始まったばかりのMiG21を、パイロットを買収して亡命させるというスパイ作戦で現物を入手していた。