>>75
艦艇のハード面の基礎技術と言うのは車両や航空機と違って一定水準から先はあまり差が出にくい
一定以上の基礎技術を満たせば後は「どれだけ大きくてどういう性能バランスのフネを作るか・作れるのか」という計画能力の優劣が大きくなってくる
日本軍の車両・航空機が明確に欧米の同世代に見劣りするのに対し艦艇があまり見劣りしていないように見えるのもそれが原因(ただし同じ厚さでも装甲板の品質が明確に劣っていたり重量当たりの機関の性能で負けている訳だが)
例えばダンケルク級は小型の準戦艦としては極めて優秀でヴェルサイユ条約で大型艦技術が出遅れていたシャルンホルスト級より完成度が高いと言えるが条約明け戦艦と比べたらKGV級にも設計が古いビスマルク級にも撃ち勝てないし
リシュリュー級は主砲口径とコンセプトによって総合的にはKGVと互角かそれ以上だったと言えるがライオン級が作られていたら間違いなく勝てないし米戦艦の場合ノースカロライナ級はともかくサウスダコタ級相手は完全に劣る
モガドル級のような重武装大型駆逐艦は単に米英が作らなかっただけであってもし米英が必要にかられて同種の駆逐艦を作っていたらどうなっていたかわからない

それと30年代末期から急速に発達したレーダーの分野ではフランスは明らかに英海軍より遅れている
40年に降伏してレーダーの発展・普及が凍結されているから評価しようが無いが仮に降伏していなくてもイタリア海軍のように米英には置いていかれて同盟国の米英の助力を仰いでいただろう