>>22
アメリカ的には国民党軍が勝利してくれるのが一番だったのだけど、物的援助と共に派遣した顧問団の報告は一言でまとめると「この国(中華民国)はもう駄目です。汚職クズと【軍閥しかいません。こいつら援助してもたぶんマトモな政府は出来ないので援助するだけ無駄です」というもので、「民主的な政府を打ち立てる」というアメリカの方針に反するのでこれどうしよう、ということになった。
アメリカは「援助してやるかわりに民主化しろ」と要求したけど蒋介石はちっとも言うことを聞かないし、アメリカの主導で進めようとした戦後国共合作(共産党との間に停戦して連合政権を作る)は主に国民党のせいで破綻、もうどうしようもないと判断してアメリカは大陸から撤収した。

そういう意味ではアメリカに見捨てられたけど、国民党系のロビー活動の成果もあって援助はしてくれるので、蒋介石は満州でのソビエト支配を容認する(ソビエトに満州を売った、とも言う)かわりに共産党への支援打ち切りの約束を取り付けて、共産党に対して大攻勢かけて成功したので「もうアメリカに頼る必要はない」と判断したのでアメリカにすり寄ることはやめた。
つまりは「更にアメリカの言うことを聞かなくなった」ので援助も細っていく。

しかし調子に乗りまくった国民党軍は農村域からの徴収(=略奪)をやりまくったため全土で支持を失い、態勢を立て直した共産党軍に大敗北を喫し、ソビエトも「そんな約束したっけ?」と共産党への支援打ち切りをなかった事にしてきたので国民党軍はどんどん衰勢、結局台湾に追いやられる。
流石にアメリカも方針転換して「中国全土が共産化するのはヤバい」と大規模支援を再開したが、時既に遅し。


まあまとめると「すべて蒋介石がバカなのが悪い」ということになるか。
いやアメリカもそれ以上にアホだったと思うけど。