ロケット飛翔体に何らかの操舵機能を与えようとしたら、回転させるわけにはいかない。
基本、翼安定は回転させないよ。モンロー効果弾、つまり成形炸薬弾も回転しない方が望ましい。
無誘導翼安定ロケットと、螺旋噴射ロケットを比較すると単体の弾着精度はやや前者に分があるが、
回転か翼安定がその原因ではなくて、弾体の製作精度の問題
米軍もHVARとか後のズーニとか航空機搭載の
無誘導ロケットを捨てたのはわりと近年のことだ。あ、F-86Dセイバードッグとかの一斉発射ロケット弾があるし。
砲こう兵器で一発当たりの爆発力を上げようとすると、航空機の場合構造強度から別機種を設計しなければならなくなるが、ロケット弾は割と簡単に応用できる。

若干の精度低下をうけいれてもロケット弾には意味があった。

戦時中のHVARが他では代えがたい威力を発揮したのは、対潜水艦攻撃だ。サドルタンクと耐圧内殻の形式でタンクにロケット弾が一発命中したら(炸薬なしで使った)もう、その潜水艦は潜航ができなくなるから、ただの大砲一門の動力艇。