津軽の「サルケ」も泥炭
泥炭と言えば、昔の津軽地方には「サルケ」と呼ばれていた燃料があった。
あまり炭化が進んでおらず、植物の繊維が表面に残っていた。
それが猿の毛を思わせるから「サルケ※」なんだと村のお年寄りから教えてもらった記憶がある。

※サルケはアイヌ語の「サルキ」に由来するという民間の説もある。「サル」はアイヌ語で低湿地のこと。
「キ」は湿生植物のヨシとかカヤのこと。「サルキ」で、湿原に生えているヨシを意味するとのこと。
このヨシとかカヤが枯れて堆積し「サルケ」になる。

この「サルケ」の繊維のトゲトゲが、ウニのトゲに似ていなくもない。
津軽の「サルケ」が伊賀では「うに」だったのだ。