必要な時に必要な数が揃わないのは調達失敗の烙印が押される
特に前任機の老朽化が進行してる場合は時間との戦いになる
国内開発するかどうかの判断基準も納期に間に合うかというのは大きな要素になる

実はFSXは最初は外国機導入しか選択肢がなかった
F-1の残り寿命を考えると国内開発では間に合わないから外国機導入のはずだった
それが機体寿命を測定したら数年は延長できる見込みになった
そこで持ち上がったのはエンジンだけは無理だか機体開発はできるというFSX国内開発案
寿命が伸びた分は開発期間に充てられるということだった
その開発期間がタイトなこととエンジンが外国製前提ということをアメリカに突かれてしまった
エンジンを人質に取られてF-16ベース案にさせられた
この苦い経験は今回のF-Xの段取りに十分生かされている

今回のT-4後継機はF-1後継機とは逆のパターン
もともと予定になかったものが急遽後継機の検討がされることになってしまった
理由はT-4の機体老朽化が予想以上だったのかF-35以降の時代に不適と判断されたのか両方なのかはわからないが
T-7後継機と違い予定になかったT-4後継機の検討を始めることになった
某書で防衛省元高官が主張するようなF-X開発の後にT-4後継機を開発するという話ではなくなった

元々、多くの人が薄々はF-X関連開発に注力することになると予想しており
将来練習機に関する研究や将来の教育体系への構想が全く出ていなかった
そこにT-4後継機検討の前倒しが起きたのだから練習機開発は無さそうだと多くの人は感じ取ったはずだ