可変バイパスについて用語だけでなく原理の理解も曖昧なレスがみられるので
俺の理解を書くので、間違いがあると指摘してもらえるとありがたい。

ジェットエンジンは吸気をコンプレッサーで圧縮して、燃料を噴射、燃焼しそのエネルギーで排気を噴射し推力を得る。
この時の空気は理論空燃比分ではなく、冷却に必要な空気も含むので理論空燃比の倍程度となる。
この排気流からタービンでエネルギーを回収し、ファンを回し推力を追加するのがターボファンエンジン(TF)。
このファンを通過する大気とコンプレッサーを通して燃焼に使う空気の比をバイパス比という。
タービンとファンのブレードは翼形状であり、揚抗比分の推力が増加する。
従って、バイパス比が高い程(排気から回収しファン回すエネルギーが大きい程)燃料は同じで推力は増加する。
しかし、機体の速度が排気速に近くなればエネルギーを回収できる量が減る。排気速が機体速度以下になれば推力にならないからだ。
だから、バイパス比は機体の最高運用速度で制限される。
だが、機体は常に最高速度で飛行しているわけではない。
そこで、その時の機体速度に最適なバイパス比に近づけようとするのが可変バイパス機構だ。

疑問があればできる限り答えたいと思います。