いい加減スレくらい立てろよ ワッチョイは要らないw
※前スレ1
https://mevius.2ch.net/test/read.cgi/army/1639186030/
探検
ウクライナ情勢 2
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
1名無し三等兵
2021/12/27(月) 16:14:21.80ID:/gDlt9gY123名無し三等兵
2022/02/21(月) 14:13:20.64ID:CPrFOPMo 24日に米ロ首脳会談か
となると24日まで戦争はなさそうだし
そこから交渉決裂で即戦争になるとも思えない
やっぱワールドプロレスということか
開戦は不可避といってた専門家()
となると24日まで戦争はなさそうだし
そこから交渉決裂で即戦争になるとも思えない
やっぱワールドプロレスということか
開戦は不可避といってた専門家()
124名無し三等兵
2022/02/21(月) 14:36:04.56ID:kPvhObh3 24日は米露外相会談が決まってるだけじゃね?
首脳会談はその後のいつかのタイミングでってだけかと
首脳会談はその後のいつかのタイミングでってだけかと
125名無し三等兵
2022/02/21(月) 15:12:23.01ID:CPrFOPMo あぁそっか、首脳会談は合意したけど日程は決まってないんだな
となるともう雪解けになるからウクライナ危機終了やねw
遠藤誉先生が昨日の記事「なぜアメリカは[ロシアがウクライナを侵攻してくれないと困る]のか」でロシアの侵攻は絶対にないと断言したけど
専門家()より遠藤先生の方が強かったみたいだなw
となるともう雪解けになるからウクライナ危機終了やねw
遠藤誉先生が昨日の記事「なぜアメリカは[ロシアがウクライナを侵攻してくれないと困る]のか」でロシアの侵攻は絶対にないと断言したけど
専門家()より遠藤先生の方が強かったみたいだなw
126名無し三等兵
2022/02/21(月) 15:17:29.69ID:TY/qb5WY アメリカもウクライナもまだまだ何時でも侵攻できると煽るだろ
127名無し三等兵
2022/02/21(月) 15:20:28.74ID:y1fqCdui そりゃそうだろ
可能だからな
可能だからな
128名無し三等兵
2022/02/21(月) 15:28:00.73ID:TY/qb5WY 開戦は回避出来たなんて話は急ぎ過ぎ
129名無し三等兵
2022/02/21(月) 18:34:35.06ID:IvO96G5R ジョージアではロシア兵が死んでからロシア軍流入が早すぎる。現場判断だったんじゃないかと思う。
で、24日まで開戦ないとみるや、ドンバス地方で民族浄化を試みるのがウクライナ軍。
ロシア人(二重国籍のウクライナ人)が死んだらなし崩し開戦もありうる。
で、24日まで開戦ないとみるや、ドンバス地方で民族浄化を試みるのがウクライナ軍。
ロシア人(二重国籍のウクライナ人)が死んだらなし崩し開戦もありうる。
130名無し三等兵
2022/02/21(月) 18:59:33.83ID:IRzTMELl >>129
ウクライナが攻撃仕掛けてるってロシア側しか言ってないけど、それを鵜呑みにするの?
アメリカの言うことも必ずしも信用はできないけど、ロシアの言うことはそれ以上に信用ならないだろ、前科から言っても
ウクライナが攻撃仕掛けてるってロシア側しか言ってないけど、それを鵜呑みにするの?
アメリカの言うことも必ずしも信用はできないけど、ロシアの言うことはそれ以上に信用ならないだろ、前科から言っても
131名無し三等兵
2022/02/21(月) 21:42:14.77ID:CcXwzxfC しかし無しスレの方が過疎ってしまうとはね
132名無し三等兵
2022/02/22(火) 07:27:08.42ID:Zx1s18YE あっちは自演だしなあw
133名無し三等兵
2022/02/22(火) 07:28:04.25ID:Cs91JJMw つかクリミア方式w ワロタw
134名無し三等兵
2022/02/22(火) 07:46:50.73ID:1CAidNCX136名無し三等兵
2022/02/22(火) 07:59:25.49ID:YNkT54yr 米国 対ロシア経済制裁発動
137名無し三等兵
2022/02/22(火) 08:30:10.33ID:GnaocKwp いま国境からロシアに逃げた人間の扱いを見ればいい。
あー怖かったねー。もう大丈夫ですよ。なんてなるはずもなく。
あー怖かったねー。もう大丈夫ですよ。なんてなるはずもなく。
139名無し三等兵
2022/02/23(水) 12:04:03.13ID:gyKb3XJS ワッチョイ16 w 2本立ってるw
馬鹿かw ちゃんと使えよw
馬鹿かw ちゃんと使えよw
140名無し三等兵
2022/02/23(水) 12:41:13.29ID:qJHP+6kq ソ連時代のロシア人が各国にたくさん居て
独立諸国は大変だな
独立諸国は大変だな
141名無し三等兵
2022/02/24(木) 08:31:38.98ID:EXrJSfPL ウクライナへ48時間以内に大規模侵攻 米メディア
142Lans ◆cFcS.yrpJw
2022/02/24(木) 09:47:40.55ID:hzNLE54a さて、廃品利用も兼ねて、4年ほど前に某勉強会用に作ったのを貼りますかね
----------
「ハイブリッド戦争とマルチ・ドメイン・バトル(MDB)の類似と相違」
ロシアのハイブリッド戦争を理解する事は、現在米軍が進めているマルチ・ドメイン・バトル(MDB)を理解する為の前提事項となり得る。
なぜならばMDBはハイブリッド戦争に対抗する為に作られたものだからである。
従って我々はハイブリッド戦争を理解せずにMDBを理解する事は難しいだろう。
前提:
ハイブリッド戦争を理解するには、さらにソ連軍時代のコンセプトを理解しておく必要があると思う。
そこで前回発表した「ソ連作戦機動グループ(OMG)とエアランドバトル(ALB)」におけるソ連軍、特にOMGをざっと概観しておく。
----------
「ハイブリッド戦争とマルチ・ドメイン・バトル(MDB)の類似と相違」
ロシアのハイブリッド戦争を理解する事は、現在米軍が進めているマルチ・ドメイン・バトル(MDB)を理解する為の前提事項となり得る。
なぜならばMDBはハイブリッド戦争に対抗する為に作られたものだからである。
従って我々はハイブリッド戦争を理解せずにMDBを理解する事は難しいだろう。
前提:
ハイブリッド戦争を理解するには、さらにソ連軍時代のコンセプトを理解しておく必要があると思う。
そこで前回発表した「ソ連作戦機動グループ(OMG)とエアランドバトル(ALB)」におけるソ連軍、特にOMGをざっと概観しておく。
143Lans ◆cFcS.yrpJw
2022/02/24(木) 09:49:27.57ID:hzNLE54a 作戦機動グループ(Operational Manuever Group= OMG)とは
戦況に応じ編成され、主力部隊から分離し前方地域に独立して浸透し各種任務を達成するタスクフォースであり、ソ連軍の場合、作戦次元において戦略的任務を与えられる正面軍OMGと戦術的任務を与えられる軍OMGの2系統が存在する。
あくまでも独自の任務部隊であり、ソ連軍の有名な梯団攻撃と連携してはいるが、別種の概念である。
正面軍OMGは戦略的重要目標の奪取などで政治的混乱を誘発するという戦略要求に基づき政治決着(戦争終結)を目的として行動する。
戦略次元と作戦次元を繋ぐ隣接領域で行動する存在と言える。
軍OMGは敵増援の阻止、後方遮断、前方緊要地形の奪取という戦術要求に基づき主力部隊による敵部隊の殲滅に寄与する事を目的に行動する。
作戦次元と戦術次元を繋ぐ隣接領域で行動する存在と言える。
(図-1 戦争階層の隣接領域とOMG(省略)
双方共に、戦闘を極力回避し目標の奪取の為に、主力梯団から分離先行して活動する。
その兵站補給は1週間分を部隊自体が携行し、補給不足に対しては、大型ヘリ等による空中補給により最も成功している部隊に優先的に与えるとされている。
またOMG指揮官にはソ連軍として一般的に信じられていた硬直的な指揮ではなく、常に独立的判断と指揮が必要とされる。
戦況に応じ編成され、主力部隊から分離し前方地域に独立して浸透し各種任務を達成するタスクフォースであり、ソ連軍の場合、作戦次元において戦略的任務を与えられる正面軍OMGと戦術的任務を与えられる軍OMGの2系統が存在する。
あくまでも独自の任務部隊であり、ソ連軍の有名な梯団攻撃と連携してはいるが、別種の概念である。
正面軍OMGは戦略的重要目標の奪取などで政治的混乱を誘発するという戦略要求に基づき政治決着(戦争終結)を目的として行動する。
戦略次元と作戦次元を繋ぐ隣接領域で行動する存在と言える。
軍OMGは敵増援の阻止、後方遮断、前方緊要地形の奪取という戦術要求に基づき主力部隊による敵部隊の殲滅に寄与する事を目的に行動する。
作戦次元と戦術次元を繋ぐ隣接領域で行動する存在と言える。
(図-1 戦争階層の隣接領域とOMG(省略)
双方共に、戦闘を極力回避し目標の奪取の為に、主力梯団から分離先行して活動する。
その兵站補給は1週間分を部隊自体が携行し、補給不足に対しては、大型ヘリ等による空中補給により最も成功している部隊に優先的に与えるとされている。
またOMG指揮官にはソ連軍として一般的に信じられていた硬直的な指揮ではなく、常に独立的判断と指揮が必要とされる。
144Lans ◆cFcS.yrpJw
2022/02/24(木) 09:51:49.97ID:hzNLE54a ソ連において機動グループ運用の概念は、WW1ロシア軍、あるいは赤白内戦期における騎兵集団や戦略騎兵の運用に端を発する。
その後、WW2において騎兵機動グループ(CMG)として発展し、戦後において機甲化が進んだ事による運動グループ(MG)として確立。
ここまでは戦術次元における敵後方の混乱誘発により主力部隊の敵包囲撃滅への寄与が主目的であった。
しかし核戦争化では、その混乱誘発を戦術核兵器が担う事となり、一時期、機動グループは消滅し、梯団攻撃と戦果拡張の突進グループとなる
(※日本においてのソ連軍の資料はこの時期のものが多い)、しかし70年代後半から80年代初頭におけるソ連軍の通常戦力回帰の方針変更と共に、核兵器を使わずに敵後方に混乱を誘発する作戦的機能、すなわち作戦機動グループ(OMG)として復活。
特に正面軍OMGは核戦争にエスカレートする前に、また大西洋を超え展開する米軍増援部隊の到着以前に戦争を終結する為の決定打として期待されていた。
(その為、米軍資料等ではこの時期のソ連軍の戦略をOMG構想等と呼称している)
これらから言える事は、旧ソ連軍は一般的に理解されている消耗戦型、殲滅戦の軍隊ではなく、混乱誘発を重視した機動戦(機略戦)の要素を強く持った軍隊であったといえよう。
しかも、この混乱誘発は、最初は戦術次元から始まり、時代を追って作戦次元、戦略次元へと混乱を前倒そうとしている。
つまり一貫して相手の対応を困難にさせる事を重視しており、その混乱目標は敵部隊の直後から、敵後方区域全体へと空間的、時間的に縦深を延伸している。
まさに全縦深同時打撃、縦深作戦である。そして最終的にはより上位の戦争次元へ混乱の拡大を目指した。
つまり戦略次元の混乱に乗じ、核兵器の使用や、米軍の欧州増援の到着前に戦争を決するという機動戦的(機略戦的)な短期決戦に結実している。
その後、WW2において騎兵機動グループ(CMG)として発展し、戦後において機甲化が進んだ事による運動グループ(MG)として確立。
ここまでは戦術次元における敵後方の混乱誘発により主力部隊の敵包囲撃滅への寄与が主目的であった。
しかし核戦争化では、その混乱誘発を戦術核兵器が担う事となり、一時期、機動グループは消滅し、梯団攻撃と戦果拡張の突進グループとなる
(※日本においてのソ連軍の資料はこの時期のものが多い)、しかし70年代後半から80年代初頭におけるソ連軍の通常戦力回帰の方針変更と共に、核兵器を使わずに敵後方に混乱を誘発する作戦的機能、すなわち作戦機動グループ(OMG)として復活。
特に正面軍OMGは核戦争にエスカレートする前に、また大西洋を超え展開する米軍増援部隊の到着以前に戦争を終結する為の決定打として期待されていた。
(その為、米軍資料等ではこの時期のソ連軍の戦略をOMG構想等と呼称している)
これらから言える事は、旧ソ連軍は一般的に理解されている消耗戦型、殲滅戦の軍隊ではなく、混乱誘発を重視した機動戦(機略戦)の要素を強く持った軍隊であったといえよう。
しかも、この混乱誘発は、最初は戦術次元から始まり、時代を追って作戦次元、戦略次元へと混乱を前倒そうとしている。
つまり一貫して相手の対応を困難にさせる事を重視しており、その混乱目標は敵部隊の直後から、敵後方区域全体へと空間的、時間的に縦深を延伸している。
まさに全縦深同時打撃、縦深作戦である。そして最終的にはより上位の戦争次元へ混乱の拡大を目指した。
つまり戦略次元の混乱に乗じ、核兵器の使用や、米軍の欧州増援の到着前に戦争を決するという機動戦的(機略戦的)な短期決戦に結実している。
145Lans ◆cFcS.yrpJw
2022/02/24(木) 09:53:03.29ID:hzNLE54a 本題@:
ハイブリッド戦争の特徴
欧米でハイブリッド戦争、第4世代戦争と呼ばれ、ロシアでは次世代戦争と呼ぶ戦争形態について、比較的良くまとまった記事が存在する。
ラトヴィア国防アカデミー/セキュリティ・戦略研究センター所長 Janis Berzin? の書いた「The New Generation of Russian Warfare」(2014/03)である。
(https://www.aspenreview.com/article/2017/the-new-generation-of-russian-warfare/)
またAsymmetric Warfare Groupが「Russiann New Generation Warfare Handbook」も参考資料としてまとめてみたい。
「The New Generation of Russian Warfare」ではハイブリット戦争は、戦わずに勝つ という孫子の教えに基づくとしており、従来の戦争とは後述のような差異と変化があるとしている。
現代ロシアでは主要な戦闘空間が心理的なものだと考えている。
その為、ハイブリット戦争は兵士や兵器の優位性を達成し、敵の兵員、市民を道徳的かつ心理的に追い込むべく、情報と心理戦で支配することを指向する。
それは強力な軍事力展開の必要性を減少させ、さらに相手の政府が軍隊や市民を犠牲に供するように仕向ける。
さらにロシアは戦争が開戦から終戦という限定的なものではなく、永久的なものであると認識し、恒久的な敵の存在を示している。
その敵は西洋文明であり、その価値観、文化、政治制度、イデオロギーなのである。
ハイブリッド戦争の特徴
欧米でハイブリッド戦争、第4世代戦争と呼ばれ、ロシアでは次世代戦争と呼ぶ戦争形態について、比較的良くまとまった記事が存在する。
ラトヴィア国防アカデミー/セキュリティ・戦略研究センター所長 Janis Berzin? の書いた「The New Generation of Russian Warfare」(2014/03)である。
(https://www.aspenreview.com/article/2017/the-new-generation-of-russian-warfare/)
またAsymmetric Warfare Groupが「Russiann New Generation Warfare Handbook」も参考資料としてまとめてみたい。
「The New Generation of Russian Warfare」ではハイブリット戦争は、戦わずに勝つ という孫子の教えに基づくとしており、従来の戦争とは後述のような差異と変化があるとしている。
現代ロシアでは主要な戦闘空間が心理的なものだと考えている。
その為、ハイブリット戦争は兵士や兵器の優位性を達成し、敵の兵員、市民を道徳的かつ心理的に追い込むべく、情報と心理戦で支配することを指向する。
それは強力な軍事力展開の必要性を減少させ、さらに相手の政府が軍隊や市民を犠牲に供するように仕向ける。
さらにロシアは戦争が開戦から終戦という限定的なものではなく、永久的なものであると認識し、恒久的な敵の存在を示している。
その敵は西洋文明であり、その価値観、文化、政治制度、イデオロギーなのである。
146Lans ◆cFcS.yrpJw
2022/02/24(木) 09:53:31.86ID:hzNLE54a 在来戦争との差異
1)在来戦争は戦略的展開と宣戦布告から始まったが、ハイブリッド戦争は平時から始まり宣戦布告などは存在しない。
2)在来戦争は地上部隊を主力とする大部隊による直接交戦であったが、ハイブリッド戦争では高度に機動的な小規模な戦闘グループによる、非接触な戦いとなる。
3)在来戦争は領土を得る為に兵力と火力を中心とし戦うが、ハイブリッド戦争では精密誘導兵器などのハイテク兵器の大規模な投入により戦われる。
4)在来戦争では経済拠点や領土が軍事行動の目標になるが、ハイブリッド戦争では武装民間人が使用され、全ての領土と敵部隊、敵施設を同時攻撃する(陸・海・空・情報での同時戦闘)
5)在来戦争では階層指揮で部隊を指揮するが、ハイブリッド戦争では統一された情報領域により部隊を指揮する。
上記の差異から読みとれる在来戦争からの具体的な変化
1)直接的な破壊から、直接の影響へ
2)目標の直接撃破から、内部崩壊の誘導へ
3)兵器や技術による戦争から、文化戦争へ
4)正規軍の戦争から、特殊部隊と不規則な武装集団の戦争へ
5)伝統的な戦場空間から、情報/心理戦と知覚/認識へ戦場領域が拡大
6)直接戦闘から、非接触戦闘へ
7)統制され隔離された戦場から、敵基地、後方地域を含む全領域へ
8)物理的環境の戦争から、人間の意識とサイバースペースにおける戦争へ
9)政治的、経済的、情報的、技術的、生態学的なキャンペーンの組み合わせによる非対象戦争へ
10)定義された戦争期間から、国家生活も永続的な戦争の常態化へ
1)在来戦争は戦略的展開と宣戦布告から始まったが、ハイブリッド戦争は平時から始まり宣戦布告などは存在しない。
2)在来戦争は地上部隊を主力とする大部隊による直接交戦であったが、ハイブリッド戦争では高度に機動的な小規模な戦闘グループによる、非接触な戦いとなる。
3)在来戦争は領土を得る為に兵力と火力を中心とし戦うが、ハイブリッド戦争では精密誘導兵器などのハイテク兵器の大規模な投入により戦われる。
4)在来戦争では経済拠点や領土が軍事行動の目標になるが、ハイブリッド戦争では武装民間人が使用され、全ての領土と敵部隊、敵施設を同時攻撃する(陸・海・空・情報での同時戦闘)
5)在来戦争では階層指揮で部隊を指揮するが、ハイブリッド戦争では統一された情報領域により部隊を指揮する。
上記の差異から読みとれる在来戦争からの具体的な変化
1)直接的な破壊から、直接の影響へ
2)目標の直接撃破から、内部崩壊の誘導へ
3)兵器や技術による戦争から、文化戦争へ
4)正規軍の戦争から、特殊部隊と不規則な武装集団の戦争へ
5)伝統的な戦場空間から、情報/心理戦と知覚/認識へ戦場領域が拡大
6)直接戦闘から、非接触戦闘へ
7)統制され隔離された戦場から、敵基地、後方地域を含む全領域へ
8)物理的環境の戦争から、人間の意識とサイバースペースにおける戦争へ
9)政治的、経済的、情報的、技術的、生態学的なキャンペーンの組み合わせによる非対象戦争へ
10)定義された戦争期間から、国家生活も永続的な戦争の常態化へ
147Lans ◆cFcS.yrpJw
2022/02/24(木) 09:54:58.77ID:hzNLE54a 考察@:
永久戦争、恒久的な敵としての西洋文明を示しているが、これは旧ソ連時代の概念のリメイクではないだろうか?
往時のソ連は世界革命による資本主義からの解放を謳っていたが、その内実は対西洋文明であり、世界革命などは全世界で革命が完了するまで続くのであるから、もはや永久解放闘争である。
永久戦争と何が違うのだろうか?
また、ハイブリッド戦争は平時から開始され、心理的に追いこんでいくとあるが、往時の間接侵略と何が違うのであろうか?
相手国に浸透し内部から崩していく、軍事力の使用は最後の仕上げであるというならば、往時の革命の輸出と何が違うのであろうか?
共産主義というイデオロギーは消え去ったが、その行動手段に大きな変化はないように思える。
あえて変化があるとすれば、かつてはKGBやスペツナズ(特殊部隊)等が行っていた工作について、特殊部隊だけでなく先端技術を用いる小規模な正規部隊も投入、またサイバー技術の発展により従来の大規模かつ直接的なプロパガンダだけでなく、サイバー戦による相手の妨害へと範囲を拡大したといえよう。
この戦争前の状態に軍事力を投入し混乱を誘発拡大するという思想についても、過去のソ連用兵思想からも、大きな意外性はない。
なぜならば前提で示したOMGに結実したソ連の用兵思想は、混乱を時間的、空間的に前に押し出していくという一貫性を持って進化していた。
このハイブリッド戦争における軍事力の使用も、混乱状態を従来の戦時状態から、普段の状態、すなわち平時まで押し出し、相手が戦争と認識する前に、相手が軍事力を投入する前に、政治決着、つまり戦争を終結させようと言うものである。
その混乱誘発の前倒しを戦争以前、つまり戦略次元のさらに上位である政治次元にまで押し出したものと言えるのではないだろうか?
結局のところ、ハイブリッド戦争は、目的こそ人民解放を名目とした共産主義革命では無いものの、人民保護を名目とした政治強要であり、手段としては旧ソ連のやり口を先進技術によって現代風リメイクしたものではないか?
永久戦争、恒久的な敵としての西洋文明を示しているが、これは旧ソ連時代の概念のリメイクではないだろうか?
往時のソ連は世界革命による資本主義からの解放を謳っていたが、その内実は対西洋文明であり、世界革命などは全世界で革命が完了するまで続くのであるから、もはや永久解放闘争である。
永久戦争と何が違うのだろうか?
また、ハイブリッド戦争は平時から開始され、心理的に追いこんでいくとあるが、往時の間接侵略と何が違うのであろうか?
相手国に浸透し内部から崩していく、軍事力の使用は最後の仕上げであるというならば、往時の革命の輸出と何が違うのであろうか?
共産主義というイデオロギーは消え去ったが、その行動手段に大きな変化はないように思える。
あえて変化があるとすれば、かつてはKGBやスペツナズ(特殊部隊)等が行っていた工作について、特殊部隊だけでなく先端技術を用いる小規模な正規部隊も投入、またサイバー技術の発展により従来の大規模かつ直接的なプロパガンダだけでなく、サイバー戦による相手の妨害へと範囲を拡大したといえよう。
この戦争前の状態に軍事力を投入し混乱を誘発拡大するという思想についても、過去のソ連用兵思想からも、大きな意外性はない。
なぜならば前提で示したOMGに結実したソ連の用兵思想は、混乱を時間的、空間的に前に押し出していくという一貫性を持って進化していた。
このハイブリッド戦争における軍事力の使用も、混乱状態を従来の戦時状態から、普段の状態、すなわち平時まで押し出し、相手が戦争と認識する前に、相手が軍事力を投入する前に、政治決着、つまり戦争を終結させようと言うものである。
その混乱誘発の前倒しを戦争以前、つまり戦略次元のさらに上位である政治次元にまで押し出したものと言えるのではないだろうか?
結局のところ、ハイブリッド戦争は、目的こそ人民解放を名目とした共産主義革命では無いものの、人民保護を名目とした政治強要であり、手段としては旧ソ連のやり口を先進技術によって現代風リメイクしたものではないか?
148Lans ◆cFcS.yrpJw
2022/02/24(木) 09:56:19.94ID:hzNLE54a ハイブリッド戦争の進行段階
「The New Generation of Russian Warfare」ではグルジアやウクライナにおける戦例から、ハイブリッド戦争の進行段階に関しても論じている。
※( )内は上記の旧ソ連との類似性を見る為に、革命武装蜂起等の場合に想定される事象をLansが記載した。
第1フェイズ:
非軍事非対称戦争(政治的、経済的、軍事的な好機を確立する計画の一環として、情報、道徳的、心理的、イデオロギー的、外交的、経済的措置を含む)目的は次フェイズを有利にする為に政治的、経済的、軍事的準備を行う事であり、対象国のさまざまな問題を利用し、市民に対し国家機関への不満を引き起こす事も含まれる。
(Lans:革命蜂起の場合、市民を煽動し政府への不満を煽りたてる)
第2フェイス:
欺瞞計画。第1フェイズを補完するものであり、敵諜報機関への偽情報、計画のリーク、軍事演習による恣意行動、または別地域での紛争関与などが含まれる。さらに国連、赤十字、NGOなどの国際機関に対しても工作が行われる。目的は2つ。1つは国際社会の関心を主目的からそらす。もう1つは実際の作戦目標を相手に誤認させることである。
(Lans:革命蜂起の場合、過去KGB等が担当した海外諜報活動や工作活動)
第3フェイズ:
政府、軍部の要人に対し、脅迫や買収工作を行う。目的は相手国内にこちらの行動を支援する勢力を作る事である。最近の実例は、ロシア軍に加わったウクライナ軍の一部等である。
(Lans:革命蜂起の場合、政府や軍部にシンパを形成し内部から蜂起を支援させる)
第4フェイズ:
ロシア武装勢力の到着を促進し破壊行動を開始、市民の不満を増大させるプロパガンダで情勢を不安定化させる。本格的な軍事行動の始まりであるが、基本的には偽装された軍事作戦である。目的は敵軍の介入を避ける事である。実例としてはウクライナに現れた「礼儀正しい緑の人」である。
(Lans:革命蜂起の場合、武装蜂起に合わせた革命支援の特殊部隊をソ連から派遣)
「The New Generation of Russian Warfare」ではグルジアやウクライナにおける戦例から、ハイブリッド戦争の進行段階に関しても論じている。
※( )内は上記の旧ソ連との類似性を見る為に、革命武装蜂起等の場合に想定される事象をLansが記載した。
第1フェイズ:
非軍事非対称戦争(政治的、経済的、軍事的な好機を確立する計画の一環として、情報、道徳的、心理的、イデオロギー的、外交的、経済的措置を含む)目的は次フェイズを有利にする為に政治的、経済的、軍事的準備を行う事であり、対象国のさまざまな問題を利用し、市民に対し国家機関への不満を引き起こす事も含まれる。
(Lans:革命蜂起の場合、市民を煽動し政府への不満を煽りたてる)
第2フェイス:
欺瞞計画。第1フェイズを補完するものであり、敵諜報機関への偽情報、計画のリーク、軍事演習による恣意行動、または別地域での紛争関与などが含まれる。さらに国連、赤十字、NGOなどの国際機関に対しても工作が行われる。目的は2つ。1つは国際社会の関心を主目的からそらす。もう1つは実際の作戦目標を相手に誤認させることである。
(Lans:革命蜂起の場合、過去KGB等が担当した海外諜報活動や工作活動)
第3フェイズ:
政府、軍部の要人に対し、脅迫や買収工作を行う。目的は相手国内にこちらの行動を支援する勢力を作る事である。最近の実例は、ロシア軍に加わったウクライナ軍の一部等である。
(Lans:革命蜂起の場合、政府や軍部にシンパを形成し内部から蜂起を支援させる)
第4フェイズ:
ロシア武装勢力の到着を促進し破壊行動を開始、市民の不満を増大させるプロパガンダで情勢を不安定化させる。本格的な軍事行動の始まりであるが、基本的には偽装された軍事作戦である。目的は敵軍の介入を避ける事である。実例としてはウクライナに現れた「礼儀正しい緑の人」である。
(Lans:革命蜂起の場合、武装蜂起に合わせた革命支援の特殊部隊をソ連から派遣)
149Lans ◆cFcS.yrpJw
2022/02/24(木) 09:58:18.76ID:hzNLE54a 第5フェイズ:
対象国の封鎖の為に、現地武装組織の緊密な協力と民間軍事会社の広範な使用により飛行禁止エリアや封鎖区域を確立する。彼ら(特殊部隊)の建前は地元の抗議者でありその対応は警察が責任を負う事になる。しかし警察ではこれら特殊部隊に対抗する準備はされておらず、彼ら(特殊部隊)と現地武装組織の緊密な協力、そして民間軍事会社の広範な使用により警察の対応を飽和させる。
(Lans:革命蜂起の場合、武装蜂起の開始であり、重要地点を確保し騒乱が拡大する)
第6フェイズ:
大規模偵察と破壊任務に続き軍事行動を開始。宇宙、電波、通信技術、電子、外交、諜報といった情報サービスに対し、産業スパイなども使い、あらゆる種類、形態、方法が展開される。直接的な軍事作戦の開始であるが、欺瞞効果を継続させる為に投入される軍隊は最小限とし、その代わり高精度な先進兵器を大量投入する。
(Lans:革命蜂起の場合、先に浸透していた工作部隊が一斉に行動開始し正規軍の先遣部隊が介入開始)
第7フェイズ:
多様な手段による情報重心に対する攻撃を行う(長距離砲兵、マイクロ波、放射線、非致死性の生化学兵器など先進高精度兵器を組み合わせた電子戦、航空宇宙作戦、継続的な敵空軍の妨害等)
(Lans:革命蜂起の場合、労農赤軍により行われる人民の救援と介入本隊による正規戦的軍事介入の開始であり、手順として敵部隊よりも情報重心を狙っていく縦深作戦の初期段階)
対象国の封鎖の為に、現地武装組織の緊密な協力と民間軍事会社の広範な使用により飛行禁止エリアや封鎖区域を確立する。彼ら(特殊部隊)の建前は地元の抗議者でありその対応は警察が責任を負う事になる。しかし警察ではこれら特殊部隊に対抗する準備はされておらず、彼ら(特殊部隊)と現地武装組織の緊密な協力、そして民間軍事会社の広範な使用により警察の対応を飽和させる。
(Lans:革命蜂起の場合、武装蜂起の開始であり、重要地点を確保し騒乱が拡大する)
第6フェイズ:
大規模偵察と破壊任務に続き軍事行動を開始。宇宙、電波、通信技術、電子、外交、諜報といった情報サービスに対し、産業スパイなども使い、あらゆる種類、形態、方法が展開される。直接的な軍事作戦の開始であるが、欺瞞効果を継続させる為に投入される軍隊は最小限とし、その代わり高精度な先進兵器を大量投入する。
(Lans:革命蜂起の場合、先に浸透していた工作部隊が一斉に行動開始し正規軍の先遣部隊が介入開始)
第7フェイズ:
多様な手段による情報重心に対する攻撃を行う(長距離砲兵、マイクロ波、放射線、非致死性の生化学兵器など先進高精度兵器を組み合わせた電子戦、航空宇宙作戦、継続的な敵空軍の妨害等)
(Lans:革命蜂起の場合、労農赤軍により行われる人民の救援と介入本隊による正規戦的軍事介入の開始であり、手順として敵部隊よりも情報重心を狙っていく縦深作戦の初期段階)
150Lans ◆cFcS.yrpJw
2022/02/24(木) 09:59:27.29ID:hzNLE54a 第8フェイズ:
偵察部隊による敵抵抗拠点に対する特殊作戦により敵残存部隊を特定、ミサイルと砲兵による攻撃を評定した座標に誘導し破壊する。 防御側の抵抗部隊を効果的に殲滅するために高精度兵器による長距離砲撃を多用しつつ、 抵抗線を包囲する空中作戦; 地上部隊による地域の掃討作戦なども含まれる。
(Lans:革命蜂起の場合、介入部隊の本格攻撃、ただし現在と違い、その攻撃は機甲部隊の近接戦闘が主である。かくして武装蜂起部隊と解放支援部隊は合流し、西欧資本主義から人民を解放、共産主義政権(傀儡政権)を樹立するのだ!蜂起貫徹!戦争勝利!共産革命万歳!うらー!)
現在のロシアの場合、その目的達成は第5フェイズ迄に達成される可能性があると考えられている。
非軍事非対称戦争の第1フェイズはソ連崩壊後の世界で、既に多くの国で起き始めている。
現在のところロシアの戦略としては機会戦略をとっておりは、第2フェイズ以降は有利に進められ勝利を得られると確認された場合にのみキャンペーンを推進させるという立場をとっていると思われる。
考察A:
さて( )内に記載した事と本文を比較して、どれほど違いがあるのだろうか?
確かに過去の革命蜂起は目的が共産主義イデオロギーに基づく共産主義政権の樹立であるが、現在のロシアの目的は、要求強要や傀儡政権の樹立等であり、イデオロギー抜きでの政治問題の決着である。
しかしその手段としての行動は前述のごとく大きな違いは無いように思える。相違点としては、最新の先端兵器の活用から来る具体的な戦術手段の変化にすぎない。
あくまでも手段は進化したが方法は変わらず、目的もまたイデオロギー的な理由が無くなっただけで大きく変わっていないのである。
(革命政権が傀儡政権に変わった訳ですが…当時の革命政権って基本的に傀儡政権であって…その意味でも変化はない訳で…)
偵察部隊による敵抵抗拠点に対する特殊作戦により敵残存部隊を特定、ミサイルと砲兵による攻撃を評定した座標に誘導し破壊する。 防御側の抵抗部隊を効果的に殲滅するために高精度兵器による長距離砲撃を多用しつつ、 抵抗線を包囲する空中作戦; 地上部隊による地域の掃討作戦なども含まれる。
(Lans:革命蜂起の場合、介入部隊の本格攻撃、ただし現在と違い、その攻撃は機甲部隊の近接戦闘が主である。かくして武装蜂起部隊と解放支援部隊は合流し、西欧資本主義から人民を解放、共産主義政権(傀儡政権)を樹立するのだ!蜂起貫徹!戦争勝利!共産革命万歳!うらー!)
現在のロシアの場合、その目的達成は第5フェイズ迄に達成される可能性があると考えられている。
非軍事非対称戦争の第1フェイズはソ連崩壊後の世界で、既に多くの国で起き始めている。
現在のところロシアの戦略としては機会戦略をとっておりは、第2フェイズ以降は有利に進められ勝利を得られると確認された場合にのみキャンペーンを推進させるという立場をとっていると思われる。
考察A:
さて( )内に記載した事と本文を比較して、どれほど違いがあるのだろうか?
確かに過去の革命蜂起は目的が共産主義イデオロギーに基づく共産主義政権の樹立であるが、現在のロシアの目的は、要求強要や傀儡政権の樹立等であり、イデオロギー抜きでの政治問題の決着である。
しかしその手段としての行動は前述のごとく大きな違いは無いように思える。相違点としては、最新の先端兵器の活用から来る具体的な戦術手段の変化にすぎない。
あくまでも手段は進化したが方法は変わらず、目的もまたイデオロギー的な理由が無くなっただけで大きく変わっていないのである。
(革命政権が傀儡政権に変わった訳ですが…当時の革命政権って基本的に傀儡政権であって…その意味でも変化はない訳で…)
151Lans ◆cFcS.yrpJw
2022/02/24(木) 10:00:38.34ID:hzNLE54a 本題B
ロシア長距離戦闘能力
これまでの記述の中で、過去との差異として非接触戦闘、長距離砲兵の活用などが出てきているが、その能力は現在どの程度のものと評価されているだろうか?
Robert.H.Scales(米退役少将)が「Russia’s superior new Wepons」(2016/08/05)という参考となる記事を書いている
(https://www.washingtonpost.com/opinions/global-opinions/russias-superior-new-weapons/2016/08/05/e86334ec-08c5-11e6-bdcb-0133da18418d_story.html?noredirect=on&utm_term=.fe561da2fad2)
記事によると、2014年7月Zelenopillyaにおける戦闘でウクライナの2個機械化歩兵大隊がロシア軍の火力打撃によって、ほんの数分で撃破されたという。
そして同様の集中攻撃を受けた場合、米機甲大隊でも助からないと著者は推測している。
この攻撃はサーモバリック弾頭などを用いたクラスター弾によるもので、米軍はクラスター爆弾禁止条約により保有できないタイプのものであると説明。
ロシア重ロケット大隊の一斉射撃は350エーカーを焼き尽くし、それは米MLRS大隊の5倍の致死エリアを持つという。
さらにロシアは砲兵部隊用ドローンを運用している。それは米軍の戦略ドローンのような高度な能力は持たないが、砲撃誘導に特化しており、その方面では米軍より優秀だという。
Debaltseveの戦闘では常時8機のドローンが上空を旋回していたという。
電子戦についても現在は米軍を凌駕していると評価している。ウクライナにおける240日間のドネツク空港の包囲封鎖においてロシア軍はGPS、電波、レーダー波を大規模に妨害。
しかも優秀な通信傍受能力により、ウクライナ側は常に通信を制限され、無線通信を行おうものなら数秒以内に逆探知射撃を受けたという。
ロシア長距離戦闘能力
これまでの記述の中で、過去との差異として非接触戦闘、長距離砲兵の活用などが出てきているが、その能力は現在どの程度のものと評価されているだろうか?
Robert.H.Scales(米退役少将)が「Russia’s superior new Wepons」(2016/08/05)という参考となる記事を書いている
(https://www.washingtonpost.com/opinions/global-opinions/russias-superior-new-weapons/2016/08/05/e86334ec-08c5-11e6-bdcb-0133da18418d_story.html?noredirect=on&utm_term=.fe561da2fad2)
記事によると、2014年7月Zelenopillyaにおける戦闘でウクライナの2個機械化歩兵大隊がロシア軍の火力打撃によって、ほんの数分で撃破されたという。
そして同様の集中攻撃を受けた場合、米機甲大隊でも助からないと著者は推測している。
この攻撃はサーモバリック弾頭などを用いたクラスター弾によるもので、米軍はクラスター爆弾禁止条約により保有できないタイプのものであると説明。
ロシア重ロケット大隊の一斉射撃は350エーカーを焼き尽くし、それは米MLRS大隊の5倍の致死エリアを持つという。
さらにロシアは砲兵部隊用ドローンを運用している。それは米軍の戦略ドローンのような高度な能力は持たないが、砲撃誘導に特化しており、その方面では米軍より優秀だという。
Debaltseveの戦闘では常時8機のドローンが上空を旋回していたという。
電子戦についても現在は米軍を凌駕していると評価している。ウクライナにおける240日間のドネツク空港の包囲封鎖においてロシア軍はGPS、電波、レーダー波を大規模に妨害。
しかも優秀な通信傍受能力により、ウクライナ側は常に通信を制限され、無線通信を行おうものなら数秒以内に逆探知射撃を受けたという。
152Lans ◆cFcS.yrpJw
2022/02/24(木) 10:01:47.65ID:hzNLE54a 考察B
このようにロシアはハイブリッド戦争において砲兵火力の優位を最大限に生かしている。
しかも旧ソ連時代のような固定的な計画砲撃ではなく、米軍同様に臨機性の高い集中射撃能力を獲得したと見られる。
これは一見すると米軍では以前から出来ていた事を、ようやくロシア軍も出来るようになった、というだけにも見える。
しかしロシアはクラスター爆弾禁止条約に加盟していないので、結果的に米軍の火力を凌駕する事になってしまった。
さらに戦術ドローンの運用については米軍よりも習熟しており、電子戦能力についても2000年代に入り、しばしばロシアのサイバー攻撃が話題になるように、高い電子戦能力も獲得していると考えても良いのかもしれない。
ただし、この電子戦の戦場における運用方針自体は、「ソ連地上軍-兵器と戦術のすべて」デービット・C・イズビー(原書房)、「FM100-2 The Soviet Army:Operation and Tactics」の頃と大きな変化はみられていない。
つまり能力的な向上が著しいものになっているが、その使用方法に新規性は少ないと思われる。
それでも十分以上に有効であり、これらの要素が組み合わされば、米軍、特に米砲兵にとっては大きな脅威になり得るものである。
このようにロシアはハイブリッド戦争において砲兵火力の優位を最大限に生かしている。
しかも旧ソ連時代のような固定的な計画砲撃ではなく、米軍同様に臨機性の高い集中射撃能力を獲得したと見られる。
これは一見すると米軍では以前から出来ていた事を、ようやくロシア軍も出来るようになった、というだけにも見える。
しかしロシアはクラスター爆弾禁止条約に加盟していないので、結果的に米軍の火力を凌駕する事になってしまった。
さらに戦術ドローンの運用については米軍よりも習熟しており、電子戦能力についても2000年代に入り、しばしばロシアのサイバー攻撃が話題になるように、高い電子戦能力も獲得していると考えても良いのかもしれない。
ただし、この電子戦の戦場における運用方針自体は、「ソ連地上軍-兵器と戦術のすべて」デービット・C・イズビー(原書房)、「FM100-2 The Soviet Army:Operation and Tactics」の頃と大きな変化はみられていない。
つまり能力的な向上が著しいものになっているが、その使用方法に新規性は少ないと思われる。
それでも十分以上に有効であり、これらの要素が組み合わされば、米軍、特に米砲兵にとっては大きな脅威になり得るものである。
153Lans ◆cFcS.yrpJw
2022/02/24(木) 10:02:52.04ID:hzNLE54a 本題C
Hybrid Maneuver
また、Asymmetric Warfare Groupによる「Russiann New Generation Warfare Handbook」では興味深い概念が説明されている。
ハイブリッドマニューバー(Hybrid Maneuver)である。こちらの記事では前述した戦争に至らない段階での軍事介入をグレーゾーンと定義し、そこで行う軍事行動をハイブリッドマニューバー(Hybrid Maneuver)と呼んでいる。
これは下記要素からなる混在部隊(ハイブリッドフォース)として行動する。
・在来部隊(CONV: Conventional forces)
・スペツナズ=ロシア特殊部隊(SPZ: SpetsNaz Russian version of SOF forces)
・派遣軍事顧問チーム(AAA: Advise Assist Accompany Teams)
・領域外傭兵(CTR: Contracted forces from outside the area of operations; usually sign a contract and serve along LOC forces)
・現地武装組織(LOC: Militarized local population)
・民間軍事会社(PMC: Private Military Contractor)
このハイブリッドマニューバの戦闘に対する正当性は現地武装組織が担保する。これら複合部隊(ハイブリッドフォース)はロシアが支援する政府組織に属し、ロシア軍に準じた組織形態を持つ。
派遣軍事顧問(AAA)チームは部隊構造にロシア将校を組み込むことで部隊間の行動を同期させる機能を持つ、これらの部隊は任務が戦略的かつ作戦的に重要な場合、ロシアの在来部隊からの支援を得るが、戦闘の大半は現地兵力にゆだねられている。
東部ウクライナにおる作戦では、基本的な作戦単位は大隊戦闘グループ(BTG)であった。これは最近のロシアがBTGの弱点を特定し、師団モデルに移行しようとしているにも関わらずである。
なおBTGは歩兵、機甲、砲兵の3部隊を中心とし、電子戦(EW)防空砲兵(ADA)等を配属し大隊を増強する。
Hybrid Maneuver
また、Asymmetric Warfare Groupによる「Russiann New Generation Warfare Handbook」では興味深い概念が説明されている。
ハイブリッドマニューバー(Hybrid Maneuver)である。こちらの記事では前述した戦争に至らない段階での軍事介入をグレーゾーンと定義し、そこで行う軍事行動をハイブリッドマニューバー(Hybrid Maneuver)と呼んでいる。
これは下記要素からなる混在部隊(ハイブリッドフォース)として行動する。
・在来部隊(CONV: Conventional forces)
・スペツナズ=ロシア特殊部隊(SPZ: SpetsNaz Russian version of SOF forces)
・派遣軍事顧問チーム(AAA: Advise Assist Accompany Teams)
・領域外傭兵(CTR: Contracted forces from outside the area of operations; usually sign a contract and serve along LOC forces)
・現地武装組織(LOC: Militarized local population)
・民間軍事会社(PMC: Private Military Contractor)
このハイブリッドマニューバの戦闘に対する正当性は現地武装組織が担保する。これら複合部隊(ハイブリッドフォース)はロシアが支援する政府組織に属し、ロシア軍に準じた組織形態を持つ。
派遣軍事顧問(AAA)チームは部隊構造にロシア将校を組み込むことで部隊間の行動を同期させる機能を持つ、これらの部隊は任務が戦略的かつ作戦的に重要な場合、ロシアの在来部隊からの支援を得るが、戦闘の大半は現地兵力にゆだねられている。
東部ウクライナにおる作戦では、基本的な作戦単位は大隊戦闘グループ(BTG)であった。これは最近のロシアがBTGの弱点を特定し、師団モデルに移行しようとしているにも関わらずである。
なおBTGは歩兵、機甲、砲兵の3部隊を中心とし、電子戦(EW)防空砲兵(ADA)等を配属し大隊を増強する。
154Lans ◆cFcS.yrpJw
2022/02/24(木) 10:04:20.53ID:hzNLE54a 考察C
このハイブリッドマニューバーにおけるマニューバーは文脈から、一般に言われる部隊の「機動」ではなく、政治用語などのマニューバー(作為、謀、機略等)の意味で使っていると思われる。
軍事顧問による現地部隊と正規軍の協働については、ソ連時代から行われてきた事であり目新しいものではない。
以前と変わった部分としては領域外傭兵(CTR)と民間軍事会社(PMC)の広範な使用くらいである。
またソ連軍の大隊戦闘グループへの移行は、アフガニスタン侵攻時の対ゲリラ戦の経験から始まっており、90年代の自動車化狙撃大隊では、80年代には編制とはされていなかった偵察小隊が明確に編制されるなど、大隊の独立行動能力の向上が始まっていた。
さらに00年代に入ってからは米軍の旅団戦闘団(BCT)相当の旅団を運用の中心に置いている。
ただしこの旅団は旧ソ連時代の自動車化狙撃連隊をベースとしており、戦時に上級部隊から配属される予定の部隊を予め編制に組み込んだものである。
つまりロシア軍になって従来の戦術が大きく変化した訳ではないが、基本単位が小型化されていったものであり、これは欧米でも同様の動きと見てよいと思われる。
結局、外部武装勢力を編成内に直接取り込むという面では革命的であるが、用兵運用としての変化は、そう大きなものは無いと言えるのではないか?
このハイブリッドマニューバーにおけるマニューバーは文脈から、一般に言われる部隊の「機動」ではなく、政治用語などのマニューバー(作為、謀、機略等)の意味で使っていると思われる。
軍事顧問による現地部隊と正規軍の協働については、ソ連時代から行われてきた事であり目新しいものではない。
以前と変わった部分としては領域外傭兵(CTR)と民間軍事会社(PMC)の広範な使用くらいである。
またソ連軍の大隊戦闘グループへの移行は、アフガニスタン侵攻時の対ゲリラ戦の経験から始まっており、90年代の自動車化狙撃大隊では、80年代には編制とはされていなかった偵察小隊が明確に編制されるなど、大隊の独立行動能力の向上が始まっていた。
さらに00年代に入ってからは米軍の旅団戦闘団(BCT)相当の旅団を運用の中心に置いている。
ただしこの旅団は旧ソ連時代の自動車化狙撃連隊をベースとしており、戦時に上級部隊から配属される予定の部隊を予め編制に組み込んだものである。
つまりロシア軍になって従来の戦術が大きく変化した訳ではないが、基本単位が小型化されていったものであり、これは欧米でも同様の動きと見てよいと思われる。
結局、外部武装勢力を編成内に直接取り込むという面では革命的であるが、用兵運用としての変化は、そう大きなものは無いと言えるのではないか?
155Lans ◆cFcS.yrpJw
2022/02/24(木) 10:05:00.17ID:hzNLE54a 一旦結論:
ハイブリッド戦争は従来の「ソ連用兵思想」と「革命の輸出」を知っていれば理解できる概念であろう。
これまで記述してきたように、ハイブリッド戦争は、手法として旧ソ連時代の革命闘争の発展系であり、そのまま現代風リメイクしたものと言えるかもしれない。
となれば、過去において西側が革命蜂起や、間接侵略にどう対抗しようとしていたのか?が対応策の指針になる可能性がある。
では、次に米軍のマルチ・ドメイン・バトル(MDB)は果たしてこのような間接侵略への対応策になっているのか?どこまで有効性があるのか?を検討する為に、MDBコンセプトを再確認したい。
(第2回に続く)
ハイブリッド戦争は従来の「ソ連用兵思想」と「革命の輸出」を知っていれば理解できる概念であろう。
これまで記述してきたように、ハイブリッド戦争は、手法として旧ソ連時代の革命闘争の発展系であり、そのまま現代風リメイクしたものと言えるかもしれない。
となれば、過去において西側が革命蜂起や、間接侵略にどう対抗しようとしていたのか?が対応策の指針になる可能性がある。
では、次に米軍のマルチ・ドメイン・バトル(MDB)は果たしてこのような間接侵略への対応策になっているのか?どこまで有効性があるのか?を検討する為に、MDBコンセプトを再確認したい。
(第2回に続く)
156名無し三等兵
2022/02/24(木) 10:08:08.59ID:Haj2RBQn 総じて、ソ連邦が「世界革命の参謀本部」だった時代と違って、今のロシアは侵略を予定する国において協力者をそう簡単には徴募できないんじゃないかな。今のフィンランドにクーシネンがいるとも思えないし、今のロシアの見え透いた100枚舌を信用する人間も東欧諸国にはほとんどいない。
そういう意味で、”ハイブリッド戦”って絵に描いた餅のような気が
>>145
ヤン・ベルジンって名前のラトビア人ボリシェビキ、ウィキペディアに引っかかるだけでも2人いるね
そういう意味で、”ハイブリッド戦”って絵に描いた餅のような気が
>>145
ヤン・ベルジンって名前のラトビア人ボリシェビキ、ウィキペディアに引っかかるだけでも2人いるね
157名無し三等兵
2022/02/24(木) 10:15:08.70ID:Haj2RBQn ”ハイブリッド戦争”が旧ソ連の革命輸出の相似形だとしたら、それに不可欠な要素が欠けてるよ。
世界革命理念に代えて大ロシア民族主義を押し出すなら、それはクリミアやウクライナ東部の一部でしか通用しない。
バルト諸国はじめ東欧諸国では、現下のロシアの行動はますますロシアへのシンパシーを毀損している。
世界革命理念に代えて大ロシア民族主義を押し出すなら、それはクリミアやウクライナ東部の一部でしか通用しない。
バルト諸国はじめ東欧諸国では、現下のロシアの行動はますますロシアへのシンパシーを毀損している。
158Lans ◆cFcS.yrpJw
2022/02/24(木) 10:30:22.90ID:hzNLE54a >156
>今のロシアは侵略を予定する国において協力者をそう簡単には徴募できないんじゃないかな
>157
>それはクリミアやウクライナ東部の一部でしか通用しない。
バルト三国はカリーニングラードとベラルーシ間のスヴァルキギャップの閉塞が、既に長距離打撃力で可能。
なんなら打通するNATOを地上部隊で側撃することも可能な態勢が完成している。
(スヴァルキギャップは今回のウクライナ危機が高騰するまで、NATOの最大の懸念であった)
理由もカリーニングラードの救出という大義名分も作れる。
なので無理にバルト三国内に浸透せずとも、大丈夫。
(ベラルーシからそっち方面に難民を追い込み、そこにシンパを紛れ込ませる手段も使えそう・・・)
(ほか、11月頃にさかんに実験してたじゃん・・・)
>今のロシアは侵略を予定する国において協力者をそう簡単には徴募できないんじゃないかな
>157
>それはクリミアやウクライナ東部の一部でしか通用しない。
バルト三国はカリーニングラードとベラルーシ間のスヴァルキギャップの閉塞が、既に長距離打撃力で可能。
なんなら打通するNATOを地上部隊で側撃することも可能な態勢が完成している。
(スヴァルキギャップは今回のウクライナ危機が高騰するまで、NATOの最大の懸念であった)
理由もカリーニングラードの救出という大義名分も作れる。
なので無理にバルト三国内に浸透せずとも、大丈夫。
(ベラルーシからそっち方面に難民を追い込み、そこにシンパを紛れ込ませる手段も使えそう・・・)
(ほか、11月頃にさかんに実験してたじゃん・・・)
159Lans ◆cFcS.yrpJw
2022/02/24(木) 10:34:45.17ID:hzNLE54a つまり、何時でも
>第5フェイズ:対象国の封鎖の為に、現地武装組織の緊密な協力と民間軍事会社の広範な使用により飛行禁止エリアや封鎖区域を確立する。
を正規軍のみで実施できる訳です。
あとは「これから浸透」させて行けばいい。
なので難民対策は慎重に行わなくてはならないと思う。
過剰な対応も、向うに口実を作りかねないので、あくまでも穏便かつ屹然と
(困難なのは百も承知ですが、他に方法がない・・・)
>第5フェイズ:対象国の封鎖の為に、現地武装組織の緊密な協力と民間軍事会社の広範な使用により飛行禁止エリアや封鎖区域を確立する。
を正規軍のみで実施できる訳です。
あとは「これから浸透」させて行けばいい。
なので難民対策は慎重に行わなくてはならないと思う。
過剰な対応も、向うに口実を作りかねないので、あくまでも穏便かつ屹然と
(困難なのは百も承知ですが、他に方法がない・・・)
160名無し三等兵
2022/02/24(木) 10:38:40.13ID:Haj2RBQn >>158
長距離打撃力とか持ち出すなら、もうハイブリッド戦全然関係ないですやん
送り込まれた難民が難民キャンプの外で言論空間で主導権を発揮しているみたいな事実あるの?ないよね?
「難民は反日ダー!」みたいなネトウヨ言論ならともかく
長距離打撃力とか持ち出すなら、もうハイブリッド戦全然関係ないですやん
送り込まれた難民が難民キャンプの外で言論空間で主導権を発揮しているみたいな事実あるの?ないよね?
「難民は反日ダー!」みたいなネトウヨ言論ならともかく
161Lans ◆cFcS.yrpJw
2022/02/24(木) 10:39:20.15ID:hzNLE54a まあ、その浸透の為には、大量の難民が必要になりますが・・・ほら、もうすぐ出現しそうですよ。
その大量の難民が・・・
その大量の難民が・・・
162名無し三等兵
2022/02/24(木) 10:42:03.67ID:Haj2RBQn >>159
「現地武装勢力」も、司法権に服さず好き勝手に行動する「民間軍事会社」も、現在のヨーロッパではウクライナやモルドバなどごく一部の地域にしか存在しないよね?
「現地武装勢力」も、司法権に服さず好き勝手に行動する「民間軍事会社」も、現在のヨーロッパではウクライナやモルドバなどごく一部の地域にしか存在しないよね?
163Lans ◆cFcS.yrpJw
2022/02/24(木) 10:44:56.99ID:hzNLE54a >158
>長距離打撃力とか持ち出すなら、もうハイブリッド戦全然関係ないですやん
正規戦を実施するのは最終段階にしないと早期の対応をとられるので。
それまでは、地道に浸透・・・
なおリトアニア等にNATOが増援してますが・・・スヴァルキ発動されたら包囲下ですし
さらに解囲部隊が突進しても、鉄の嵐が待ち受ける訳で・・・
海上からの救援も、カリーニングラードをなんとかしないと・・・
とはいえ、正規のロシア領であるカリーニングラードに対する攻撃は、核戦争覚悟が必要という・・・
>長距離打撃力とか持ち出すなら、もうハイブリッド戦全然関係ないですやん
正規戦を実施するのは最終段階にしないと早期の対応をとられるので。
それまでは、地道に浸透・・・
なおリトアニア等にNATOが増援してますが・・・スヴァルキ発動されたら包囲下ですし
さらに解囲部隊が突進しても、鉄の嵐が待ち受ける訳で・・・
海上からの救援も、カリーニングラードをなんとかしないと・・・
とはいえ、正規のロシア領であるカリーニングラードに対する攻撃は、核戦争覚悟が必要という・・・
164Lans ◆cFcS.yrpJw
2022/02/24(木) 10:49:32.40ID:hzNLE54a >162
>現在のヨーロッパではウクライナやモルドバなどごく一部の地域にしか存在しないよね?
今、存在しないから、将来も存在しない理由にはならないでしょ。
彼らにとっては、これから作ればいいだけの話。
(だから我々西側としては、それを作らせない努力が必要)
>現在のヨーロッパではウクライナやモルドバなどごく一部の地域にしか存在しないよね?
今、存在しないから、将来も存在しない理由にはならないでしょ。
彼らにとっては、これから作ればいいだけの話。
(だから我々西側としては、それを作らせない努力が必要)
165名無し三等兵
2022/02/24(木) 10:50:59.87ID:Haj2RBQn >>163
現時点で現実に包囲されてるのはカリーニングラード州であって、スヴァルキギャップを侵攻する部隊こそが解囲部隊なんですが
現時点で現実に包囲されてるのはカリーニングラード州であって、スヴァルキギャップを侵攻する部隊こそが解囲部隊なんですが
167Lans ◆cFcS.yrpJw
2022/02/24(木) 10:54:08.58ID:hzNLE54a >163
ほら、もうすでに口実の原型が出来てるよね。
(そして包囲されているカリーニングラードの方が強力なのは秘密だ)
ほら、もうすでに口実の原型が出来てるよね。
(そして包囲されているカリーニングラードの方が強力なのは秘密だ)
168Lans ◆cFcS.yrpJw
2022/02/24(木) 10:55:17.00ID:hzNLE54a で、今、これらの対策として、がんばって米軍が構築しようとしてるのが、MDB/MDOな訳です。
169Lans ◆cFcS.yrpJw
2022/02/24(木) 10:58:14.97ID:hzNLE54a だが、米軍のMDB/MDOが何をしようとしているのか?を理解するには、まずロシアのハイブリッド戦争を理解しないと難しい訳なのです。
(なにせ、ハイブリッド戦争に対する対策なので、相手を知っておかないと、これが何を意味するのか非常に判り難いし、誤解しやすい)
(なにせ、ハイブリッド戦争に対する対策なので、相手を知っておかないと、これが何を意味するのか非常に判り難いし、誤解しやすい)
170名無し三等兵
2022/02/24(木) 11:00:14.91ID:Haj2RBQn171Lans ◆cFcS.yrpJw
2022/02/24(木) 11:04:53.01ID:hzNLE54a ちなみに、現在米軍はMDOを推進中ですが、その前段階のMDBを知らないと、なぜMDOなのかが判らないので順番にね。
(これからお仕事忙しくなるので、午後に時間があったら貼ります)
(これからお仕事忙しくなるので、午後に時間があったら貼ります)
172名無し三等兵
2022/02/24(木) 12:38:45.53ID:90WoSRkA 力作ありがとうございました
173名無し三等兵
2022/02/24(木) 12:43:18.18ID:BPI7522P ワッチョイw 17立ててるしw 重複16使えよw
174Lans ◆cFcS.yrpJw
2022/02/24(木) 13:05:23.99ID:hzNLE54a 第8フェイズなう
175名無し三等兵
2022/02/24(木) 13:37:45.63ID:yiEobAM/ 一部地域とは違うからなあ ウクライナ全土w
アメリカとEUの出方が見ものだ!!
パラリンピックまでの勝負か
アメリカとEUの出方が見ものだ!!
パラリンピックまでの勝負か
176Lans ◆cFcS.yrpJw
2022/02/24(木) 13:43:03.85ID:hzNLE54a 「ハイブリッド戦争とマルチ・ドメイン・バトル(MDB)の類似と相違」(第2回)
前回はMDBを理解する為に、その対処目標であったロシアのハイブリッド戦争(次世代戦争)を考察した。今回はMDBの考察に移りたいと思う。
前回まとめ:
ハイブリッド戦争(ロシア呼称:次世代戦争)は、他国の介入を避け、本格的な戦争状態になること回避しようとしている。
すなわち戦争状態以前の段階で政治目的を既成事実により達成する事を目指している。
その手段としては戦争前の状態で軍事力を投入、事前展開の武装組織と連携し政治的混乱状態を誘発、これにより他国が軍事介入を躊躇している間に、既成事実を確定化させるのである。
だが目的や目標は大きく変化したが、その手法自体は革命闘争の発展系であり、そのまま現代風リメイクしたものと言える。
用兵思想の面からも、ソ連は以前から混乱誘発を重視してきた。
この混乱誘発は、最初は戦術次元(騎兵)から始まり、時代を追って作戦次元(機動グループ)、戦略次元(OMG)へと混乱を前倒してきた。
つまり一貫して上位次元に介入し」相手の対応を困難にさせる事を重視しており、その混乱目標は敵部隊の直後から、敵後方区域全体へと空間的、時間的に縦深を延伸している。
まさに全縦深同時打撃、縦深作戦である。
そしてハイブリッド戦争においては混乱誘発を政治次元にまで拡大前倒しするまでになり、ついに政治次元で敵国の戦力投入の決断自体を阻害するところまで辿り着いたと言えよう。
(図-1 混乱誘発の前倒し(省略)
前回はMDBを理解する為に、その対処目標であったロシアのハイブリッド戦争(次世代戦争)を考察した。今回はMDBの考察に移りたいと思う。
前回まとめ:
ハイブリッド戦争(ロシア呼称:次世代戦争)は、他国の介入を避け、本格的な戦争状態になること回避しようとしている。
すなわち戦争状態以前の段階で政治目的を既成事実により達成する事を目指している。
その手段としては戦争前の状態で軍事力を投入、事前展開の武装組織と連携し政治的混乱状態を誘発、これにより他国が軍事介入を躊躇している間に、既成事実を確定化させるのである。
だが目的や目標は大きく変化したが、その手法自体は革命闘争の発展系であり、そのまま現代風リメイクしたものと言える。
用兵思想の面からも、ソ連は以前から混乱誘発を重視してきた。
この混乱誘発は、最初は戦術次元(騎兵)から始まり、時代を追って作戦次元(機動グループ)、戦略次元(OMG)へと混乱を前倒してきた。
つまり一貫して上位次元に介入し」相手の対応を困難にさせる事を重視しており、その混乱目標は敵部隊の直後から、敵後方区域全体へと空間的、時間的に縦深を延伸している。
まさに全縦深同時打撃、縦深作戦である。
そしてハイブリッド戦争においては混乱誘発を政治次元にまで拡大前倒しするまでになり、ついに政治次元で敵国の戦力投入の決断自体を阻害するところまで辿り着いたと言えよう。
(図-1 混乱誘発の前倒し(省略)
177Lans ◆cFcS.yrpJw
2022/02/24(木) 13:43:31.61ID:hzNLE54a 本題@
マルチドメインバトル(MDB)のコンセプト
まずMDBを理解するにあたっては、そのコンセプトシートであるTRADOCの「Multi-Domain Battle: Evolution of Combined Arms for the 21st Century」を中心にまとめてみたい。
まずMDBの基本コンセプトは下記とされている。
・戦略的には武力紛争における正規戦化への抑止力の構築が主目的であり、次に軍事行動開始の場合にはそれを阻止する為に迅速に行動し実力をもってこれを撃破する。
さらにMDBは「対ハイブリッド戦争」を想定していると明記され、「具体的な脅威の阻止」「拒否された地域への介入」により相手の既成事実化の達成を阻止するとされています。その特徴としては下記があげられる。
・敵対行為に対処するのではなく、敵にジレンマを与え脆弱性を利用する。
・全領域に対するミッションコマンドを可能にすると弾力性のある編成
・新しい作戦的フレームワークの導入
マルチドメインバトル(MDB)のコンセプト
まずMDBを理解するにあたっては、そのコンセプトシートであるTRADOCの「Multi-Domain Battle: Evolution of Combined Arms for the 21st Century」を中心にまとめてみたい。
まずMDBの基本コンセプトは下記とされている。
・戦略的には武力紛争における正規戦化への抑止力の構築が主目的であり、次に軍事行動開始の場合にはそれを阻止する為に迅速に行動し実力をもってこれを撃破する。
さらにMDBは「対ハイブリッド戦争」を想定していると明記され、「具体的な脅威の阻止」「拒否された地域への介入」により相手の既成事実化の達成を阻止するとされています。その特徴としては下記があげられる。
・敵対行為に対処するのではなく、敵にジレンマを与え脆弱性を利用する。
・全領域に対するミッションコマンドを可能にすると弾力性のある編成
・新しい作戦的フレームワークの導入
178Lans ◆cFcS.yrpJw
2022/02/24(木) 13:44:21.60ID:hzNLE54a 考察@
FMでは政治領域はディプロマシー(外交)により解決するものとされ、MDBはそれに失敗した場合に行う具体的な行動として記述されているので理解しにくいが、コンセプトシートでははっきりと抑止体制の構築が主目的とされている。
つまり戦略次元での劣勢と受動を認識したうえでの体制構築である。
結局、MDBはハイブリッド戦争への対抗力を整備する事を意味し、MDBは武力による武力紛争の抑止(冷戦期の体制が参考としてコンセプトシートに掲載/p29)と、武力戦以降の介入による勝利(第4次中東戦争が参考としてコンセプトシートに掲載/p36)を目指しているが、そもそも武力紛争以前に事を終わらせようとするハイブリッド戦争には対抗できないのではないか?
ハイブリッド戦争が機能すれば介入の余地がないので、いくら武力で抑止しても効果は薄いのではないか?
だから米軍はMDBを早々に捨てて、後述するマルチドメインオペレーション(MDO)に移行するのではないか?
FMでは政治領域はディプロマシー(外交)により解決するものとされ、MDBはそれに失敗した場合に行う具体的な行動として記述されているので理解しにくいが、コンセプトシートでははっきりと抑止体制の構築が主目的とされている。
つまり戦略次元での劣勢と受動を認識したうえでの体制構築である。
結局、MDBはハイブリッド戦争への対抗力を整備する事を意味し、MDBは武力による武力紛争の抑止(冷戦期の体制が参考としてコンセプトシートに掲載/p29)と、武力戦以降の介入による勝利(第4次中東戦争が参考としてコンセプトシートに掲載/p36)を目指しているが、そもそも武力紛争以前に事を終わらせようとするハイブリッド戦争には対抗できないのではないか?
ハイブリッド戦争が機能すれば介入の余地がないので、いくら武力で抑止しても効果は薄いのではないか?
だから米軍はMDBを早々に捨てて、後述するマルチドメインオペレーション(MDO)に移行するのではないか?
179名無し三等兵
2022/02/24(木) 13:44:22.51ID:KEGqDQuw 黒海艦隊まで動いちゃった
180Lans ◆cFcS.yrpJw
2022/02/24(木) 13:44:57.33ID:hzNLE54a 本題A
MDBの具体的な特徴
次にMDBが対ハイブリッド戦争体制をどのように考えているのかを具体的に見ていく。
MDBでは対ハイブリッド戦争に対する具体的な対策として以下を重視しようとしている。
調整力:迅速な遠征能力により数日内に敵を打倒する必要がある
弾力性:作戦および戦術的に独立性の高いタスクフォースの編成が必要
コンバージェンス:統合部隊は時間と空間など全領域を組み合わせ利用し政治目標、軍事目標を達成する
その理由としては、作戦環境の変化として、紛争領域(ドメイン)の拡大、手段の持つ破壊力の拡大、環境/情報の複雑化、抑止力への挑戦があげられている。
これらは従来の戦場空間に対し大きな変化をあたえている。
従来の作戦環境は時空間、地理的、機能領域で区分化されていた。
これは数百Kmの戦闘空間に着目したものである。しかし、これでは現在の戦域間の関連に結び付けられない。
そこで戦闘空間の拡張、コンバージェンス(収斂)、圧縮について作戦的フレームワークでの認識が必要となる。
MDBの具体的な特徴
次にMDBが対ハイブリッド戦争体制をどのように考えているのかを具体的に見ていく。
MDBでは対ハイブリッド戦争に対する具体的な対策として以下を重視しようとしている。
調整力:迅速な遠征能力により数日内に敵を打倒する必要がある
弾力性:作戦および戦術的に独立性の高いタスクフォースの編成が必要
コンバージェンス:統合部隊は時間と空間など全領域を組み合わせ利用し政治目標、軍事目標を達成する
その理由としては、作戦環境の変化として、紛争領域(ドメイン)の拡大、手段の持つ破壊力の拡大、環境/情報の複雑化、抑止力への挑戦があげられている。
これらは従来の戦場空間に対し大きな変化をあたえている。
従来の作戦環境は時空間、地理的、機能領域で区分化されていた。
これは数百Kmの戦闘空間に着目したものである。しかし、これでは現在の戦域間の関連に結び付けられない。
そこで戦闘空間の拡張、コンバージェンス(収斂)、圧縮について作戦的フレームワークでの認識が必要となる。
181Lans ◆cFcS.yrpJw
2022/02/24(木) 13:45:32.06ID:hzNLE54a 拡張
時間(フェイズ)、領域、地理(空間縦深)、関与勢力の4つが拡大し、「武力紛争以下の行動」と「紛争」の曖昧化により「戦争」としての戦略的な軍事目標の達成が困難になった。
特に電子戦、情報、サイバー空間、宇宙、兵器射程の拡大は地理的、時間的制約がない、つまり接触していなくても戦闘空間となるのである(非接触)。
さらに代理人の利用や介入で戦争領域が拡大され、紛争を地域外にも広げている。
コンバージェンス(収斂)
時間と空間の目標達成の為にテクノロジー、政治、軍事の統合利用が必要になった。これには共有空間の拒否化も含まれる。
圧縮
戦闘空間の拡大の結果、戦術レベルに戦争が圧縮されてきている。
(いわゆる戦略次元、作戦次元、戦術次元の輪の圧縮)。これにより対応時間が短くなる=判断時間がなくなる。また複数の地域で複合的な接触が発生する(対応飽和の危険)。
これらの変化を考慮し、MDBでは新しい作戦的フレームワークを提唱する。
時間(フェイズ)、領域、地理(空間縦深)、関与勢力の4つが拡大し、「武力紛争以下の行動」と「紛争」の曖昧化により「戦争」としての戦略的な軍事目標の達成が困難になった。
特に電子戦、情報、サイバー空間、宇宙、兵器射程の拡大は地理的、時間的制約がない、つまり接触していなくても戦闘空間となるのである(非接触)。
さらに代理人の利用や介入で戦争領域が拡大され、紛争を地域外にも広げている。
コンバージェンス(収斂)
時間と空間の目標達成の為にテクノロジー、政治、軍事の統合利用が必要になった。これには共有空間の拒否化も含まれる。
圧縮
戦闘空間の拡大の結果、戦術レベルに戦争が圧縮されてきている。
(いわゆる戦略次元、作戦次元、戦術次元の輪の圧縮)。これにより対応時間が短くなる=判断時間がなくなる。また複数の地域で複合的な接触が発生する(対応飽和の危険)。
これらの変化を考慮し、MDBでは新しい作戦的フレームワークを提唱する。
182Lans ◆cFcS.yrpJw
2022/02/24(木) 13:46:06.87ID:hzNLE54a 考察A
この新しい概念整理と後述する新しいフレームワークの導入がMDB最大の革新であると思う。
特にコンバージェンスという概念/用語が多用され、これを理解する事がMBDを理解する為に必須となっている。
コンバージェンス(Wiki)
収斂(しゅうれん、convergence)とは、複数の物が互いに異なる性質・指標などを持っている状況から変更・移行を起こし、同質化・同等化・相似化(互いの性質等の差を無くす方向)が進むこと。
散布的に位置していた複数の物を一箇所に集める(集まっていく)こと。学術用語として収束(しゅうそく)と訳されることもある。
このように異なる性質の変質利用を強調すべく、マルチドメインと名付けたのではないか?
この新しい概念整理と後述する新しいフレームワークの導入がMDB最大の革新であると思う。
特にコンバージェンスという概念/用語が多用され、これを理解する事がMBDを理解する為に必須となっている。
コンバージェンス(Wiki)
収斂(しゅうれん、convergence)とは、複数の物が互いに異なる性質・指標などを持っている状況から変更・移行を起こし、同質化・同等化・相似化(互いの性質等の差を無くす方向)が進むこと。
散布的に位置していた複数の物を一箇所に集める(集まっていく)こと。学術用語として収束(しゅうそく)と訳されることもある。
このように異なる性質の変質利用を強調すべく、マルチドメインと名付けたのではないか?
183Lans ◆cFcS.yrpJw
2022/02/24(木) 13:47:18.34ID:hzNLE54a 本題B
新しい作戦的フレームワーク
従来のDeep、Close、Support Areasという分類では不十分となった、マルチドメインの混沌を新しいフレームワーク化で秩序をもたらす。
これには概念だけではなく物理的事象も含まれる。敵と味方の関連性も含むが、前述された拡張の結果、物理的空間はあまり関係しないという特徴を持つ。
(図-2 作戦的フレームワークの連接概念図(省略)
1)Deep Fires Areas
統合火力、特殊作戦(SOF)、情報、サイバーの使用領域。
従来の作戦部隊が侵入するには遠すぎたり、制約(国境など)により禁止されている領域。敵の防衛力の中心となる
2)Deep Manuuver Area
従来の機動が可能だが各領域からの支援を必要とする。
戦役計画では作戦目標の多くはこの領域に存在する
3) Close Area
友好勢力、敵対勢力が物理的に近接し接触可能な領域。
物理的な空間支配に関し、地上、海上、空中が含まれる。作戦テンポと展開性が重視される
新しい作戦的フレームワーク
従来のDeep、Close、Support Areasという分類では不十分となった、マルチドメインの混沌を新しいフレームワーク化で秩序をもたらす。
これには概念だけではなく物理的事象も含まれる。敵と味方の関連性も含むが、前述された拡張の結果、物理的空間はあまり関係しないという特徴を持つ。
(図-2 作戦的フレームワークの連接概念図(省略)
1)Deep Fires Areas
統合火力、特殊作戦(SOF)、情報、サイバーの使用領域。
従来の作戦部隊が侵入するには遠すぎたり、制約(国境など)により禁止されている領域。敵の防衛力の中心となる
2)Deep Manuuver Area
従来の機動が可能だが各領域からの支援を必要とする。
戦役計画では作戦目標の多くはこの領域に存在する
3) Close Area
友好勢力、敵対勢力が物理的に近接し接触可能な領域。
物理的な空間支配に関し、地上、海上、空中が含まれる。作戦テンポと展開性が重視される
184Lans ◆cFcS.yrpJw
2022/02/24(木) 13:48:00.58ID:hzNLE54a 4)Support Areas
味方の行動を支援する領域であり、敵対勢力からの攻撃対象でもある。
サイバー、情報戦、諜報工作活動が含まれ、攻撃防御対象として本国も含まれる。
政治関係にも影響し下記のようないくつかの段階に分割される
-a) The Strategic Support Area
司令部、戦略的海域、航空路、本国など。
原子力、宇宙、サイバー等の機能管理エリアでありMDB戦役を支援する物流兵站機能も所属する。
敵はこの領域に介入混乱させ移動や物流の妨害や阻止を試みる。
本領域の安定は、他の領域の友軍作戦のテンポに影響し、エスカレーションの為の敵選択肢の制限にも影響する
-b)The Operational Support Area
統合軍の指揮、兵站、火力が位置する領域。政治-軍事を統合する重要な領域であり、軍事的重要性が高く敵の偵察や長距離火力の目標になりえるが、直接敵と接触するわけではない。
-c)The Tactical Support Area
火力と機動の縦深領域として作戦する領域。友軍の兵站支援、火力、C2が集中する。
敵はこの領域の市民を含めて火力の目標とする。Close Areaで敵地上戦力の侵入を撃退する準備が必要であり、運動性と生残性が重要となる
このようにMDBの作戦的フレームワークを理解するには、味方能力と敵能力の相互関係の理解が不可欠となる。従来の方法は戦場空間に限られており戦闘領域以外は友軍の相対的有利と敵の隔離を前提にしていたが、新しいフレームワークでは各領域毎に相対関係を再構築(再認識)する必要がある。
味方の行動を支援する領域であり、敵対勢力からの攻撃対象でもある。
サイバー、情報戦、諜報工作活動が含まれ、攻撃防御対象として本国も含まれる。
政治関係にも影響し下記のようないくつかの段階に分割される
-a) The Strategic Support Area
司令部、戦略的海域、航空路、本国など。
原子力、宇宙、サイバー等の機能管理エリアでありMDB戦役を支援する物流兵站機能も所属する。
敵はこの領域に介入混乱させ移動や物流の妨害や阻止を試みる。
本領域の安定は、他の領域の友軍作戦のテンポに影響し、エスカレーションの為の敵選択肢の制限にも影響する
-b)The Operational Support Area
統合軍の指揮、兵站、火力が位置する領域。政治-軍事を統合する重要な領域であり、軍事的重要性が高く敵の偵察や長距離火力の目標になりえるが、直接敵と接触するわけではない。
-c)The Tactical Support Area
火力と機動の縦深領域として作戦する領域。友軍の兵站支援、火力、C2が集中する。
敵はこの領域の市民を含めて火力の目標とする。Close Areaで敵地上戦力の侵入を撃退する準備が必要であり、運動性と生残性が重要となる
このようにMDBの作戦的フレームワークを理解するには、味方能力と敵能力の相互関係の理解が不可欠となる。従来の方法は戦場空間に限られており戦闘領域以外は友軍の相対的有利と敵の隔離を前提にしていたが、新しいフレームワークでは各領域毎に相対関係を再構築(再認識)する必要がある。
185Lans ◆cFcS.yrpJw
2022/02/24(木) 13:48:46.78ID:hzNLE54a 考察B
この後、コンセプトシートは対抗概念である「ハイブリッド戦争」の具体的な詳細分析を行い、それぞれの問題点と対抗策を打ち出しているが、総じてみれば下記が概要といえよう。
・作戦で勝てない為、個々の会戦(バトル)の勝利で敵の条件達成を妨害するのがMDBであり、その体制を組み上げ抑止することも含む(その為に初動の勝利を確実化させる)
・MDBのコンセプトは全領域で敵システムや計画の脆弱点を突き、敵に複数のジレンマを作り出す。
・即応部隊、遠征部隊、同盟軍による即応体制が必要で、これらは半独立的に行動可能でなければいけない
さらには防空や対海上を含み。半独立的な行動能力を統合軍部隊に求めている。
これは従来、米陸軍としては空軍や海軍に全面的に依存していた分野であり、今までの米陸軍になかった能力が求められている。
さてここで前回のソ連/ロシアを思い出してみる
・敵の勝利条件を妨害する
・敵に複数のジレンマを作り出す
・半独立的な行動能力(防空/電子戦を含む)
これは旧ソ連用兵思想が目指したOMGと同じようなものではないのか?そして現ハイブリッド戦争でもその発展型が使用されてはいなかったか?
結局、MDBは読めば読むほど、ロシアのやっていることを、敵より高度な技術力で行えば勝てる!という単純な理屈で作られているように思えてならないのである。
この後、コンセプトシートは対抗概念である「ハイブリッド戦争」の具体的な詳細分析を行い、それぞれの問題点と対抗策を打ち出しているが、総じてみれば下記が概要といえよう。
・作戦で勝てない為、個々の会戦(バトル)の勝利で敵の条件達成を妨害するのがMDBであり、その体制を組み上げ抑止することも含む(その為に初動の勝利を確実化させる)
・MDBのコンセプトは全領域で敵システムや計画の脆弱点を突き、敵に複数のジレンマを作り出す。
・即応部隊、遠征部隊、同盟軍による即応体制が必要で、これらは半独立的に行動可能でなければいけない
さらには防空や対海上を含み。半独立的な行動能力を統合軍部隊に求めている。
これは従来、米陸軍としては空軍や海軍に全面的に依存していた分野であり、今までの米陸軍になかった能力が求められている。
さてここで前回のソ連/ロシアを思い出してみる
・敵の勝利条件を妨害する
・敵に複数のジレンマを作り出す
・半独立的な行動能力(防空/電子戦を含む)
これは旧ソ連用兵思想が目指したOMGと同じようなものではないのか?そして現ハイブリッド戦争でもその発展型が使用されてはいなかったか?
結局、MDBは読めば読むほど、ロシアのやっていることを、敵より高度な技術力で行えば勝てる!という単純な理屈で作られているように思えてならないのである。
186Lans ◆cFcS.yrpJw
2022/02/24(木) 13:49:36.57ID:hzNLE54a 考察C
MDBからMDOへ
TRADOCのニュースでは、秋に改訂がありMDBからMDOになると言われていました。
https://tradocnews.org/accelerating-multi-domain-operations-evolution-of-an-idea/
MDBはBattle = 会戦 =紛争フェイズのものにすぎず、戦術と作戦の橋渡ししかしていない。
MDBはその議論を巻き起こした事で成功とみなし、次段階として、戦略とつなげるOperationに発展進化することになったそうですが…新たな発表がありました。
「From Multi-Domain Battle to Multi-Domain Operations: Army evolves its guiding concept」
https://www.defensenews.com/digital-show-dailies/ausa/2018/10/09/from-multi-domain-battle-to-multi-domain-operations-army-evolves-its-guiding-concept/
マルチドメインオペレーションは結局、MDO 1.5で暫定テストを行い、さらに教訓を組み込み、来年にMDO 2.0になる模様…混迷の度合いが進んでいるようです。
しかし、上記からリンクを渡り記事を見ていましたら、各ドメインそれぞれのアプローチにより敵に対し、より多くのジレンマを強要していくというようなものがありました。
ハイブリッド戦争が、不明瞭な状況と混乱作為を目指すのに対し、マルチドメインオペレーションは、各ドメインからのアプローチで相反する状況を作り出し、相手にジレンマを強要して敵判断を抑止する。
これだけではMDBと大きな差異は無いのですが、軍事力投入それ自体の対応や抑止ではなく、その前段階で多方向アプローチ(圧力)をかけ、相手の政治判断における機会主義を抑止するという方向に進むのではないかと推測します。
ハイブリッド戦争の記事でロシアは最近、機会主義を取っているというものがありました(前回発表を参照)。ならばその機会を与えなければいい、機会があっても選択により別方面での不利を招くような状況を作為する。
その為に同盟軍は必須ですし、それこそ連携してマルチドメインからのアプローチで圧迫する。
ハイブリッド戦争が状況の不明瞭を指向するのに対し、逆に明瞭な圧迫でジレンマを積極的に見せていく、これにより積極的に敵の機会をつぶしていく。
MDBからMDOへ
TRADOCのニュースでは、秋に改訂がありMDBからMDOになると言われていました。
https://tradocnews.org/accelerating-multi-domain-operations-evolution-of-an-idea/
MDBはBattle = 会戦 =紛争フェイズのものにすぎず、戦術と作戦の橋渡ししかしていない。
MDBはその議論を巻き起こした事で成功とみなし、次段階として、戦略とつなげるOperationに発展進化することになったそうですが…新たな発表がありました。
「From Multi-Domain Battle to Multi-Domain Operations: Army evolves its guiding concept」
https://www.defensenews.com/digital-show-dailies/ausa/2018/10/09/from-multi-domain-battle-to-multi-domain-operations-army-evolves-its-guiding-concept/
マルチドメインオペレーションは結局、MDO 1.5で暫定テストを行い、さらに教訓を組み込み、来年にMDO 2.0になる模様…混迷の度合いが進んでいるようです。
しかし、上記からリンクを渡り記事を見ていましたら、各ドメインそれぞれのアプローチにより敵に対し、より多くのジレンマを強要していくというようなものがありました。
ハイブリッド戦争が、不明瞭な状況と混乱作為を目指すのに対し、マルチドメインオペレーションは、各ドメインからのアプローチで相反する状況を作り出し、相手にジレンマを強要して敵判断を抑止する。
これだけではMDBと大きな差異は無いのですが、軍事力投入それ自体の対応や抑止ではなく、その前段階で多方向アプローチ(圧力)をかけ、相手の政治判断における機会主義を抑止するという方向に進むのではないかと推測します。
ハイブリッド戦争の記事でロシアは最近、機会主義を取っているというものがありました(前回発表を参照)。ならばその機会を与えなければいい、機会があっても選択により別方面での不利を招くような状況を作為する。
その為に同盟軍は必須ですし、それこそ連携してマルチドメインからのアプローチで圧迫する。
ハイブリッド戦争が状況の不明瞭を指向するのに対し、逆に明瞭な圧迫でジレンマを積極的に見せていく、これにより積極的に敵の機会をつぶしていく。
187Lans ◆cFcS.yrpJw
2022/02/24(木) 13:50:00.90ID:hzNLE54a MDBの成果
敵能力の再認識
味方の能力不足の再認識
↓
全領域を認識し利用する為の新しい作戦的フレームワークの設定
コンバージョンの概念導入
MDOはMDBの作戦次元への発展
MDBで得た対抗力をどう使うか?MDBでは抑止力として位置づけられていた。
MDOでは、その使い方が再考されMDBの消極的抑止を威嚇や積極的抑止に引き上げた。
敵能力の再認識
味方の能力不足の再認識
↓
全領域を認識し利用する為の新しい作戦的フレームワークの設定
コンバージョンの概念導入
MDOはMDBの作戦次元への発展
MDBで得た対抗力をどう使うか?MDBでは抑止力として位置づけられていた。
MDOでは、その使い方が再考されMDBの消極的抑止を威嚇や積極的抑止に引き上げた。
188Lans ◆cFcS.yrpJw
2022/02/24(木) 13:51:19.05ID:hzNLE54a さらに現在の各国の特色を無理やり簡潔にまとめると、こんな感じではないだろうか?
中国:三戦⇒積極的に機会を作為しつつ混乱醸成下で既成事実化(実行時は隠さない)
露国:次世代戦争(ハイブリッド戦争)⇒多数の機会の種を撒きつつ機会があれば混乱醸成下に既成事実化
(実行時でも混乱拡大を作為)
米国:MDO⇒複数領域からアプローチし表立った行動で機会をつぶして回る(恣意的な抑止)
※実は、MDOは、MDBがなくとも実施可能ではなかろうか??
小型有力な戦闘力をあちこちに投入でき、さらに場合によっては相手国に直接侵入せずに直距離兵器や電子/サイバー/宇宙から支援/攻撃/恣意する態勢を組めるので、相性は非常に良いと思いますが、MDOが成功している間は、実質的なMDBの出番はないのです。
ただMDBが出来る体制を組むという事は、間接的な介入で強力な抑止力を展開できるようになるので、その意味では必要ですが…
従来ドクトリンの改良でも出来ると思うのです…
ただTRADOCが言っているようにMDBに関する議論がMDOに行き着いた事を成功とみているように、MDOを確立する為の前段階として必須だった可能性もあり…
結果、MDBが大した意味がないとされても、そのおかげでMDOが成立出来るのなら、それでも良いのかもしれません。
一部の記事では陸軍はMDOを統合軍ドクトリンへの吸収を希望している模様(陸軍だけでは手に負えない)。
海軍の方もMDOには理解を示しているようです…
太平洋における航行の自由作戦とかMDOの文脈に組み込む事ができる=フロムザシーが挫折した今、クロスドメインや武器分散も戦術的ドクトリンにすぎず、
よりどころとなる戦略/作戦ドクトリンを探しているのではないか?
と個人的に推測しています。MDOフォースの演習をインドシナ、東シナ海で繰り返すような記事も見かけました。
さて、空軍はどうするのでしょうか???
中国:三戦⇒積極的に機会を作為しつつ混乱醸成下で既成事実化(実行時は隠さない)
露国:次世代戦争(ハイブリッド戦争)⇒多数の機会の種を撒きつつ機会があれば混乱醸成下に既成事実化
(実行時でも混乱拡大を作為)
米国:MDO⇒複数領域からアプローチし表立った行動で機会をつぶして回る(恣意的な抑止)
※実は、MDOは、MDBがなくとも実施可能ではなかろうか??
小型有力な戦闘力をあちこちに投入でき、さらに場合によっては相手国に直接侵入せずに直距離兵器や電子/サイバー/宇宙から支援/攻撃/恣意する態勢を組めるので、相性は非常に良いと思いますが、MDOが成功している間は、実質的なMDBの出番はないのです。
ただMDBが出来る体制を組むという事は、間接的な介入で強力な抑止力を展開できるようになるので、その意味では必要ですが…
従来ドクトリンの改良でも出来ると思うのです…
ただTRADOCが言っているようにMDBに関する議論がMDOに行き着いた事を成功とみているように、MDOを確立する為の前段階として必須だった可能性もあり…
結果、MDBが大した意味がないとされても、そのおかげでMDOが成立出来るのなら、それでも良いのかもしれません。
一部の記事では陸軍はMDOを統合軍ドクトリンへの吸収を希望している模様(陸軍だけでは手に負えない)。
海軍の方もMDOには理解を示しているようです…
太平洋における航行の自由作戦とかMDOの文脈に組み込む事ができる=フロムザシーが挫折した今、クロスドメインや武器分散も戦術的ドクトリンにすぎず、
よりどころとなる戦略/作戦ドクトリンを探しているのではないか?
と個人的に推測しています。MDOフォースの演習をインドシナ、東シナ海で繰り返すような記事も見かけました。
さて、空軍はどうするのでしょうか???
189Lans ◆cFcS.yrpJw
2022/02/24(木) 13:53:09.99ID:hzNLE54a 以上
4年前の認識。
次回予告
BロシアミッションコマンドとBTG
C米軍MDB対応部隊RSG
4年前の認識。
次回予告
BロシアミッションコマンドとBTG
C米軍MDB対応部隊RSG
190名無し三等兵
2022/02/24(木) 14:47:02.82ID:Ve+Eimd2 ウクライナ 全土に戒厳令発令
191名無し三等兵
2022/02/24(木) 16:23:13.12ID:90WoSRkA >>188
今バイデンがやってる情報公開が、そのの『恣意的な抑止』に該当する訳だよね?
「ドネツクに駐屯してたのは、最初からロシア正規軍だ」
「ロシアがワーグナー・グループをウクライナに送り込んだ」
「ロシアは偽旗作戦をやろうとしてる」
なんて具合に。
今バイデンがやってる情報公開が、そのの『恣意的な抑止』に該当する訳だよね?
「ドネツクに駐屯してたのは、最初からロシア正規軍だ」
「ロシアがワーグナー・グループをウクライナに送り込んだ」
「ロシアは偽旗作戦をやろうとしてる」
なんて具合に。
192Lans ◆cFcS.yrpJw
2022/02/24(木) 17:24:42.13ID:hzNLE54a >191
私もそう思います。
今回は主に政治方面からアプローチして、そこそこ時間は稼げたと思いますが、
その間に準備すべき軍事力の構築が、まだ米軍は出来ていない訳です。
本来は、政治的アプローチに続き、実効力として軍事的アプローチで圧迫できないとあかんのですが・・・
それが無いので止めきれなかったと・・・
これが今の米軍の限界
(逆にいえば、ロシア側はそれを見切っての行動かと・・・)
私もそう思います。
今回は主に政治方面からアプローチして、そこそこ時間は稼げたと思いますが、
その間に準備すべき軍事力の構築が、まだ米軍は出来ていない訳です。
本来は、政治的アプローチに続き、実効力として軍事的アプローチで圧迫できないとあかんのですが・・・
それが無いので止めきれなかったと・・・
これが今の米軍の限界
(逆にいえば、ロシア側はそれを見切っての行動かと・・・)
193名無し三等兵
2022/02/24(木) 17:44:12.14ID:8ZhR3zWK マターリ議論したいのに、、、
194名無し三等兵
2022/02/24(木) 17:47:00.08ID:3McaI/ul NGでいいw
195名無し三等兵
2022/02/24(木) 18:06:45.06ID:8ZhR3zWK NGしたら過疎スレなんだよw
196名無し三等兵
2022/02/24(木) 18:50:41.70ID:3g1a4E5z197Lans ◆cFcS.yrpJw
2022/02/24(木) 19:33:27.37ID:hzNLE54a ほほう
誰か別人が作った資料をコピペしてると思ったのか。そーか、そーかw
誰か別人が作った資料をコピペしてると思ったのか。そーか、そーかw
198名無し三等兵
2022/02/24(木) 19:41:42.59ID:3g1a4E5z 誰でも出来る要約だよ
かわいそうに
かわいそうに
200Lans ◆cFcS.yrpJw
2022/02/24(木) 20:13:17.46ID:hzNLE54a 大丈夫だよーん。昔の2chに比べればおとなしいもんだ。
さて
上で当時「来年MDO 2.0が」と書きましたが
米軍、実はまだちゃんと策定できていないのですね。
暫定2.0で進んでいます。
さらに
海軍&海兵のMDF(沿岸連隊構想)と、陸軍のMDF(RSG構想)で方針がまったく違い
お前らどーすんだ!という状況。
その間にアフガン鉄平とかコロナも蔓延とか、混乱は拡大する一方でした。
こうなったら欧米は今は我慢して時間を稼ぎ、態勢の再構築を急ぐのが先決かと・・・
(ウクライナは不幸ですが、その時間稼ぎの生贄にならざる得ないかなと・・・)
でも、これで米軍再構築の予算はしっかり付くよね!
さて
上で当時「来年MDO 2.0が」と書きましたが
米軍、実はまだちゃんと策定できていないのですね。
暫定2.0で進んでいます。
さらに
海軍&海兵のMDF(沿岸連隊構想)と、陸軍のMDF(RSG構想)で方針がまったく違い
お前らどーすんだ!という状況。
その間にアフガン鉄平とかコロナも蔓延とか、混乱は拡大する一方でした。
こうなったら欧米は今は我慢して時間を稼ぎ、態勢の再構築を急ぐのが先決かと・・・
(ウクライナは不幸ですが、その時間稼ぎの生贄にならざる得ないかなと・・・)
でも、これで米軍再構築の予算はしっかり付くよね!
201Lans ◆cFcS.yrpJw
2022/02/24(木) 20:28:57.86ID:hzNLE54a なお、今回、プーチン自身は「占領しない」と言っており、侵攻しないとは言っておりませんが・・・
グルジアでも、ロシア軍がグルジア首都前面の防衛線の破砕までやって、首都侵攻せずに停戦交渉に応じてるんですよ。
その後、分離独立地域にはロシア軍が今も駐屯していますが、現グルジア領域からは引き上げています。
言葉上では「グルジアに侵攻したが占領していない」のです。
グルジアでも、ロシア軍がグルジア首都前面の防衛線の破砕までやって、首都侵攻せずに停戦交渉に応じてるんですよ。
その後、分離独立地域にはロシア軍が今も駐屯していますが、現グルジア領域からは引き上げています。
言葉上では「グルジアに侵攻したが占領していない」のです。
202名無し三等兵
2022/02/25(金) 08:03:11.27ID:LHV4dI2n 過疎wの方がマシだなw NGワロタw
203名無し三等兵
2022/02/25(金) 08:03:55.22ID:NEH5h91l つかワッチョイの数がw
204名無し三等兵
2022/02/25(金) 09:48:02.28ID:d9OX56S9 ウクライナ (´・ω・)カワイソス
205Lans ◆cFcS.yrpJw
2022/02/25(金) 10:14:30.72ID:LkLuGjkR では今日は、今回も大きく報道されているBTGの実相についての勉強会用を・・・
Russia’s View of Mission Command of Battalion Tactical Groups in the Era of “Hybrid War”
Charles Bartles and Lester W. Gra
(元はThe Russian Way of War: Force Structure, Tactics and Modernization of the Russian Ground Forces. U.S. Army: Foreign Military Studies Office, 2016 からの抜粋.)
https://community.apan.org/wg/tradoc-g2/fmso/m/fmsobooks/ 199251
を中心にしたものです。
Russia’s View of Mission Command of Battalion Tactical Groups in the Era of “Hybrid War”
Charles Bartles and Lester W. Gra
(元はThe Russian Way of War: Force Structure, Tactics and Modernization of the Russian Ground Forces. U.S. Army: Foreign Military Studies Office, 2016 からの抜粋.)
https://community.apan.org/wg/tradoc-g2/fmso/m/fmsobooks/ 199251
を中心にしたものです。
206Lans ◆cFcS.yrpJw
2022/02/25(金) 10:14:55.57ID:LkLuGjkR ロシアのミッションコマンドとBTG<要約>
序文:
ロシアには米軍のような意思決定プロセス(MDMP)は存在しない。
ロシアの指揮官が自分の決心がスタートで、そこから参謀が図上演習などを行い計画を詰めていく。
米軍の幕僚はキャリアとして様々な職務を経験するが、
ロシアは指揮幕僚の専門課程がエリートコースとして固定化される。
ロシア指揮幕僚の特徴
→大隊を6年間指揮
→計画プロセスが簡単迅速
→戦術的リーダーシップは旅団及び大隊戦術グループ(BTG)
→西洋の概念(ハイブリッド戦など)は関心がない、あくまでも戦術に特化
→ロシアの諸兵科連合軍の指導は彼らの歴史から生まれたものであり、
現代戦争などの他社の経験から生まれたものではない。
大祖国戦争と現代の関連性:
ソ連戦前の諸兵科連合大隊→1〜2戦車中隊/1砲兵中隊/1自動車化狙撃中隊(欧州/極東想定)
→何年も同じ部隊で組み、お互いが習熟。整備や補給は連隊が受け持つ。
→ソ連将校は西側より若い年齢で任じ、期間も長い。
問題点:多目的な大隊を率いる士官の教育
→ソ連は作戦レベルに固執。WW2の成功も作戦レベルによる。
→将来戦に戦力配分と致命的な火力運用に対し高テンポかつ最大限の作戦上の柔軟性を要求
しかし、運用上の柔軟性を達成する方法は戦術的な剛性を通したものであった。
→西側が考えるよりも作戦上の柔軟性は高いが、逆に戦術は硬く一連の訓練で徹底的に叩き込まれる。
戦術の硬直は徴兵軍にとっては優れた方法であった。
序文:
ロシアには米軍のような意思決定プロセス(MDMP)は存在しない。
ロシアの指揮官が自分の決心がスタートで、そこから参謀が図上演習などを行い計画を詰めていく。
米軍の幕僚はキャリアとして様々な職務を経験するが、
ロシアは指揮幕僚の専門課程がエリートコースとして固定化される。
ロシア指揮幕僚の特徴
→大隊を6年間指揮
→計画プロセスが簡単迅速
→戦術的リーダーシップは旅団及び大隊戦術グループ(BTG)
→西洋の概念(ハイブリッド戦など)は関心がない、あくまでも戦術に特化
→ロシアの諸兵科連合軍の指導は彼らの歴史から生まれたものであり、
現代戦争などの他社の経験から生まれたものではない。
大祖国戦争と現代の関連性:
ソ連戦前の諸兵科連合大隊→1〜2戦車中隊/1砲兵中隊/1自動車化狙撃中隊(欧州/極東想定)
→何年も同じ部隊で組み、お互いが習熟。整備や補給は連隊が受け持つ。
→ソ連将校は西側より若い年齢で任じ、期間も長い。
問題点:多目的な大隊を率いる士官の教育
→ソ連は作戦レベルに固執。WW2の成功も作戦レベルによる。
→将来戦に戦力配分と致命的な火力運用に対し高テンポかつ最大限の作戦上の柔軟性を要求
しかし、運用上の柔軟性を達成する方法は戦術的な剛性を通したものであった。
→西側が考えるよりも作戦上の柔軟性は高いが、逆に戦術は硬く一連の訓練で徹底的に叩き込まれる。
戦術の硬直は徴兵軍にとっては優れた方法であった。
207Lans ◆cFcS.yrpJw
2022/02/25(金) 10:15:40.38ID:LkLuGjkR 大祖国戦争後の地上戦:
アフガニスタン派遣
→ゲリラ戦争では大規模な作戦が適合しない戦術的な戦争だった。
→既存の訓t連は不適当(新任士官と予備役士官は自分でイニシアティブを取らず命令を待つ)
ソ連は全211個師団から第52/第3師団を投入していた
→地上部隊の85%が輸送部隊の安全確保。15%が戦闘的攻撃任務
(空挺部隊/空中突撃部隊/スペツナズ)
→ソ連空挺部隊/空中突撃部隊/スペツナズはソ連地上軍とは別組織(空挺軍)であり、
その性格上戦術指向が強く、さらに主力から切り離された戦いに慣れていた。
彼らの戦術はアフガンで大きく発展した。
→アフガン派遣ソ連第40軍の地上軍は10%前後が従軍したが、空挺軍の将校の殆どは戦闘を経験
ソ連駐屯地では大隊基幹で展開し、それが基地と部隊の協同認識につながった。
(注:その時期の戦訓を反映し90年代にソ連自動車化大隊の編制が若干改編され、独立行動能力が強化された。具体的には近接戦闘用の自動グレネード小隊が編成され、偵察能力の向上として建制内に偵察部隊が追加された。)
アフガニスタン派遣
→ゲリラ戦争では大規模な作戦が適合しない戦術的な戦争だった。
→既存の訓t連は不適当(新任士官と予備役士官は自分でイニシアティブを取らず命令を待つ)
ソ連は全211個師団から第52/第3師団を投入していた
→地上部隊の85%が輸送部隊の安全確保。15%が戦闘的攻撃任務
(空挺部隊/空中突撃部隊/スペツナズ)
→ソ連空挺部隊/空中突撃部隊/スペツナズはソ連地上軍とは別組織(空挺軍)であり、
その性格上戦術指向が強く、さらに主力から切り離された戦いに慣れていた。
彼らの戦術はアフガンで大きく発展した。
→アフガン派遣ソ連第40軍の地上軍は10%前後が従軍したが、空挺軍の将校の殆どは戦闘を経験
ソ連駐屯地では大隊基幹で展開し、それが基地と部隊の協同認識につながった。
(注:その時期の戦訓を反映し90年代にソ連自動車化大隊の編制が若干改編され、独立行動能力が強化された。具体的には近接戦闘用の自動グレネード小隊が編成され、偵察能力の向上として建制内に偵察部隊が追加された。)
208Lans ◆cFcS.yrpJw
2022/02/25(金) 10:16:16.27ID:LkLuGjkR アフガニスタン撤退後
→一時的な戦術固定化は解除、派兵勤務しなかった地上軍将校は
「作戦上柔軟で戦術的には厳格なモデル」が最適と判断。
→1991年ソ連崩壊。将校は半年以上無給、燃料弾薬がなく演習不能、徴兵は出頭せず…
→崩壊の3年後にチェチェン紛争勃発
第一次チェチェン紛争
→戦闘に耐えうる部隊がない。
参謀本部は鉄道輸送でロシア全土から訓練途中の中隊、大隊をかき集める。
→臨時集成なので部隊間の連携はないので、火力と機動の調整もなく即興的に戦うしかない
→当然大失敗
(注:ソ連側指揮官は地上戦に疎い空軍将校が率いていた模様…それに対しチェチェン側には退役軍人、それも教官クラスが多数参加の模様。まさしく「戦争を教育してやる」状態)
第二次チェチェン紛争
→今度は訓練も準備も万端で再侵攻。
政治的アプローチも改善され、チェチェン側支配下のまま友好的にロシアに帰属。
グルジア紛争(5日間紛争/ロシアでは平和強化作戦)
→準備未完にもかかわらず、部隊は首尾一貫した計画に従い集結、訓練、展開した。
→戦術的には問題があったが作戦レベルで短期戦で勝利
→特にセルジュコフ改革に端緒である第33特別山岳旅団が参加。
→一時的な戦術固定化は解除、派兵勤務しなかった地上軍将校は
「作戦上柔軟で戦術的には厳格なモデル」が最適と判断。
→1991年ソ連崩壊。将校は半年以上無給、燃料弾薬がなく演習不能、徴兵は出頭せず…
→崩壊の3年後にチェチェン紛争勃発
第一次チェチェン紛争
→戦闘に耐えうる部隊がない。
参謀本部は鉄道輸送でロシア全土から訓練途中の中隊、大隊をかき集める。
→臨時集成なので部隊間の連携はないので、火力と機動の調整もなく即興的に戦うしかない
→当然大失敗
(注:ソ連側指揮官は地上戦に疎い空軍将校が率いていた模様…それに対しチェチェン側には退役軍人、それも教官クラスが多数参加の模様。まさしく「戦争を教育してやる」状態)
第二次チェチェン紛争
→今度は訓練も準備も万端で再侵攻。
政治的アプローチも改善され、チェチェン側支配下のまま友好的にロシアに帰属。
グルジア紛争(5日間紛争/ロシアでは平和強化作戦)
→準備未完にもかかわらず、部隊は首尾一貫した計画に従い集結、訓練、展開した。
→戦術的には問題があったが作戦レベルで短期戦で勝利
→特にセルジュコフ改革に端緒である第33特別山岳旅団が参加。
209Lans ◆cFcS.yrpJw
2022/02/25(金) 10:16:44.37ID:LkLuGjkR ロシアの戦術:
戦術体系の基礎
→第二次大戦後の地上軍が基礎
→大量の戦闘力を迅速に投射する能力が不可欠
→つまり戦車、自動車化狙撃兵、砲兵を重視した大量動員軍を志向
→核兵器の登場やなどの変化があったがロシアの基本は大量動員軍である
大量動員軍の継続
→現在のロシア軍の戦術にも影響
→部隊構成の基本は大量の徴兵を率いる高練度の職業軍人将校
→ソ連の兵役期間は2年間、つまりソ連の戦術は単純で効果的で2年間で習得できる必要がある。
→2年兵役への転換は旧ロシア皇帝軍の喪失を意味する
→個人的なイニシアティブの発揮は奨励させず望まれない。
→多数の任務を平均的にこなすよりも、単純なタスクを非常にうまく行う方が良いという認識。
(注:ソ連も当初は3年兵役であった。しかし60年代に西側との戦争に予備役含め300万が必要だが、これを揃える為には兵役3年では無理。そこで兵役2年に短縮されたという経緯が存在する)
戦術体系の基礎
→第二次大戦後の地上軍が基礎
→大量の戦闘力を迅速に投射する能力が不可欠
→つまり戦車、自動車化狙撃兵、砲兵を重視した大量動員軍を志向
→核兵器の登場やなどの変化があったがロシアの基本は大量動員軍である
大量動員軍の継続
→現在のロシア軍の戦術にも影響
→部隊構成の基本は大量の徴兵を率いる高練度の職業軍人将校
→ソ連の兵役期間は2年間、つまりソ連の戦術は単純で効果的で2年間で習得できる必要がある。
→2年兵役への転換は旧ロシア皇帝軍の喪失を意味する
→個人的なイニシアティブの発揮は奨励させず望まれない。
→多数の任務を平均的にこなすよりも、単純なタスクを非常にうまく行う方が良いという認識。
(注:ソ連も当初は3年兵役であった。しかし60年代に西側との戦争に予備役含め300万が必要だが、これを揃える為には兵役3年では無理。そこで兵役2年に短縮されたという経緯が存在する)
210Lans ◆cFcS.yrpJw
2022/02/25(金) 10:17:24.29ID:LkLuGjkR 米国の意思決定プロセス(MDMP)との違い
→ロシアの司令官は任務遂行の選択肢が限られているように見える
→司令官は既知の戦術メニューから選ぶだけで非常に単純である
→しかし全体として複数な単純な戦術を組み合わせていくと、システム全体的には複雑化する
→これは十分に米軍司令官を悩ませる事になる。
→従って計画プロセスは米軍に比べ遥かに簡単でスタッフも少なくてすみ、素早く進行する。
→戦術は単純で手堅く普遍的であり、全体的に使用する事で大きな作戦柔軟性を得ている。
ロシア軍の最近の改革
→上級将校数の大幅な縮小と、連隊構造から旅団構造への地上部隊の転換
→部隊指揮官は旅団への戦術の適用および新しい混成大隊
(現在は大隊戦術グループ-BTGと呼ばれる)に即時対応できた。
→米軍部隊は親組織の間でサブユニットを交換する。
ロシア軍では部隊の有機的構造を変えずアタッチメントを追加するだけ。
→BTGはアタッチメントを備えた単なる自動車化狙撃大隊、普遍的な戦術システムである。
→ロシアの司令官は任務遂行の選択肢が限られているように見える
→司令官は既知の戦術メニューから選ぶだけで非常に単純である
→しかし全体として複数な単純な戦術を組み合わせていくと、システム全体的には複雑化する
→これは十分に米軍司令官を悩ませる事になる。
→従って計画プロセスは米軍に比べ遥かに簡単でスタッフも少なくてすみ、素早く進行する。
→戦術は単純で手堅く普遍的であり、全体的に使用する事で大きな作戦柔軟性を得ている。
ロシア軍の最近の改革
→上級将校数の大幅な縮小と、連隊構造から旅団構造への地上部隊の転換
→部隊指揮官は旅団への戦術の適用および新しい混成大隊
(現在は大隊戦術グループ-BTGと呼ばれる)に即時対応できた。
→米軍部隊は親組織の間でサブユニットを交換する。
ロシア軍では部隊の有機的構造を変えずアタッチメントを追加するだけ。
→BTGはアタッチメントを備えた単なる自動車化狙撃大隊、普遍的な戦術システムである。
211Lans ◆cFcS.yrpJw
2022/02/25(金) 10:17:54.56ID:LkLuGjkR 参謀(幕僚)精度:
エリートコース
→ロシア連邦は、プロイセンスタイルの幕僚(参謀)制度の重要な側面を保持
→参謀(GS)への選抜は、単なる職務ではなくエリートコースへの足掛かり
→佐官レベルから選抜され戦闘職種から離れ参謀記章を着用となる
→戦術的部隊(ほぼ師団レベル以下)は指揮せず、軍管区の指揮などに選ばれる。
→兵科への帰属心を捨て、参謀職に忠実でなければならない。
キャリアパス
→米軍と大きく異なる。
→米軍は様々な部隊指揮、幕僚任務、特別任務、共同任務などに及ぶ幅広い経験を積む。
→ロシア軍では参謀将校と一般将校で道が分かれている。
戦闘職種(一般将校)
→戦術指揮官は参謀に進まず戦闘スキルを磨く道がある
→米軍より早い段階で大隊指揮官となり4〜6年従事する。2年間では短いとの認識。
→ウクライナに展開したロシアBTG指揮官は既に数年の指揮経験を持っていた可能性が高い。
エリートコース
→ロシア連邦は、プロイセンスタイルの幕僚(参謀)制度の重要な側面を保持
→参謀(GS)への選抜は、単なる職務ではなくエリートコースへの足掛かり
→佐官レベルから選抜され戦闘職種から離れ参謀記章を着用となる
→戦術的部隊(ほぼ師団レベル以下)は指揮せず、軍管区の指揮などに選ばれる。
→兵科への帰属心を捨て、参謀職に忠実でなければならない。
キャリアパス
→米軍と大きく異なる。
→米軍は様々な部隊指揮、幕僚任務、特別任務、共同任務などに及ぶ幅広い経験を積む。
→ロシア軍では参謀将校と一般将校で道が分かれている。
戦闘職種(一般将校)
→戦術指揮官は参謀に進まず戦闘スキルを磨く道がある
→米軍より早い段階で大隊指揮官となり4〜6年従事する。2年間では短いとの認識。
→ウクライナに展開したロシアBTG指揮官は既に数年の指揮経験を持っていた可能性が高い。
212Lans ◆cFcS.yrpJw
2022/02/25(金) 10:18:30.81ID:LkLuGjkR ロシア軍の大隊戦術グループ:
2009年改革
→連隊/師団編制から旅団ベースの編制へと移行
→旅団には「永久準備」と「機能減少状態」がある
(以前のカテゴリーA/B/Cのようなもの)
→チェチェンで自己完結の情報コミュニケーションと自己完結したBCTが評価された
→BCTは旅団から切り離されての運用を意図している。
→ロシアは定期的に旅団/師団規模の長距離機動訓練を実施
→BCTはローテーションしているかもしれない
BCTの訓練
→指揮統制と追加部隊の配属はロシアの公開議論では強調されていない議論。
→兵站と整備の問題(Armata共通シャーシは問題軽減になるかもしれない)
→兵站部隊の削減と民間委託は失敗だった、兵站部隊は再編成されつつある。
→BTGは幕僚が少ないが軍/軍管区の幕僚が増強される場合がある。
2009年改革
→連隊/師団編制から旅団ベースの編制へと移行
→旅団には「永久準備」と「機能減少状態」がある
(以前のカテゴリーA/B/Cのようなもの)
→チェチェンで自己完結の情報コミュニケーションと自己完結したBCTが評価された
→BCTは旅団から切り離されての運用を意図している。
→ロシアは定期的に旅団/師団規模の長距離機動訓練を実施
→BCTはローテーションしているかもしれない
BCTの訓練
→指揮統制と追加部隊の配属はロシアの公開議論では強調されていない議論。
→兵站と整備の問題(Armata共通シャーシは問題軽減になるかもしれない)
→兵站部隊の削減と民間委託は失敗だった、兵站部隊は再編成されつつある。
→BTGは幕僚が少ないが軍/軍管区の幕僚が増強される場合がある。
213Lans ◆cFcS.yrpJw
2022/02/25(金) 10:18:51.80ID:LkLuGjkR ミッションコマンドと大隊戦術グループの関係性
西側とは異なる見方
→戦術的、作戦的、戦略的な戦争レベルの見方は西側と異なる。
→西側では部隊規模で定義。ロシアでは任務範囲で定義。
→師団の軍隷下での行動は戦術次元、師団が正面軍隷下で行動すれば作戦次元
→旅団であっても通常は戦術レベルですが、小規模な紛争では戦略的要素となり得る
→BTGは戦術次元の中心実体。
ミッションコマンドの捉え方
→西側:低次元では術よりも科学、高次元では科学より術と認識
→ロシア:さらに極端。
→戦術システムは数学の精度と計算に最適化されている。
→指揮の科学として任務に応じ最善の選択肢を選び必要な変数を調整。
→慣習を可能にする厳格な戦術と予測可能性に拠っている。
西側とは異なる見方
→戦術的、作戦的、戦略的な戦争レベルの見方は西側と異なる。
→西側では部隊規模で定義。ロシアでは任務範囲で定義。
→師団の軍隷下での行動は戦術次元、師団が正面軍隷下で行動すれば作戦次元
→旅団であっても通常は戦術レベルですが、小規模な紛争では戦略的要素となり得る
→BTGは戦術次元の中心実体。
ミッションコマンドの捉え方
→西側:低次元では術よりも科学、高次元では科学より術と認識
→ロシア:さらに極端。
→戦術システムは数学の精度と計算に最適化されている。
→指揮の科学として任務に応じ最善の選択肢を選び必要な変数を調整。
→慣習を可能にする厳格な戦術と予測可能性に拠っている。
214Lans ◆cFcS.yrpJw
2022/02/25(金) 10:19:58.93ID:LkLuGjkR 作戦術と大隊戦術グループの関連性
BTGはロシアの軍事的背景において作戦術と何の関係もない
→作戦術」という用語が米国とロシアではまったく異なる意味を持つ
NATO:軍事力投射の軍事的側面だけでなく、国家の目的達成のための手段の全範囲の調整も考える
「指揮官やスタッフによる創造的思考の活用による戦略、戦役、主要な作戦の企図、軍事力の組織化と採用。
それは、複雑な環境のあいまいさと不確実性を克服し、当面の問題を理解するために、スキル、知識、経験、および判断を使用する思考プロセスです。
作戦術はまた、目的の決定、優先順位の設定、および下位の部隊への任務の割り当てを行いながら、JFCとスタッフが同盟組織パートナーの機能、行動、目標、優先順位、および運用プロセスを検討することを促進します。
それは、我が軍事作戦と同盟組織の軍事作戦との調整、同期化、そして適切な場合には統合を促進し、それによって努力の統一を促進する。」
ロシア:対照的に、ソビエト/ロシアの文脈におけるこの用語の定義は、より軍事的
作戦術は通常、最適な効果を得るための大規模な軍事編成の作戦などの
軍事問題のみに焦点を当てている。
※ただし主要な軍事理論の考えを保持しながらNATO同様に作戦術の定義を拡大しているか兆候ある。
「戦争の為に、作戦術は軍隊の大規模な部隊(正面軍、軍)による作戦の準備と実施の理論と実践を網羅しています。
それは戦略と戦術の中間を占めます。 戦略的な目標に照らし合わせて、作戦術は戦略的目標を達成するための準備と実行の方法を決定します。
次に、作戦術は戦術の開発の課題と方向性を確立します。」
(注:論者誤解の可能性が高い。そもそも作戦術はソ連発祥、しかも政治と軍事の一体性が西側では考えられない程強い為、そこで政治と軍事の調整が働いている事を論者は見逃している。)
BTGはロシアの軍事的背景において作戦術と何の関係もない
→作戦術」という用語が米国とロシアではまったく異なる意味を持つ
NATO:軍事力投射の軍事的側面だけでなく、国家の目的達成のための手段の全範囲の調整も考える
「指揮官やスタッフによる創造的思考の活用による戦略、戦役、主要な作戦の企図、軍事力の組織化と採用。
それは、複雑な環境のあいまいさと不確実性を克服し、当面の問題を理解するために、スキル、知識、経験、および判断を使用する思考プロセスです。
作戦術はまた、目的の決定、優先順位の設定、および下位の部隊への任務の割り当てを行いながら、JFCとスタッフが同盟組織パートナーの機能、行動、目標、優先順位、および運用プロセスを検討することを促進します。
それは、我が軍事作戦と同盟組織の軍事作戦との調整、同期化、そして適切な場合には統合を促進し、それによって努力の統一を促進する。」
ロシア:対照的に、ソビエト/ロシアの文脈におけるこの用語の定義は、より軍事的
作戦術は通常、最適な効果を得るための大規模な軍事編成の作戦などの
軍事問題のみに焦点を当てている。
※ただし主要な軍事理論の考えを保持しながらNATO同様に作戦術の定義を拡大しているか兆候ある。
「戦争の為に、作戦術は軍隊の大規模な部隊(正面軍、軍)による作戦の準備と実施の理論と実践を網羅しています。
それは戦略と戦術の中間を占めます。 戦略的な目標に照らし合わせて、作戦術は戦略的目標を達成するための準備と実行の方法を決定します。
次に、作戦術は戦術の開発の課題と方向性を確立します。」
(注:論者誤解の可能性が高い。そもそも作戦術はソ連発祥、しかも政治と軍事の一体性が西側では考えられない程強い為、そこで政治と軍事の調整が働いている事を論者は見逃している。)
215Lans ◆cFcS.yrpJw
2022/02/25(金) 10:20:25.08ID:LkLuGjkR ハイブリッド戦争
→ロシア軍の作戦術における思想ほあまり変わっていない。
→しかし戦術次元におけるBTGの自己完結性は縦深戦術的な戦いの実行能力を拡大する。
旅団レベル以下で実践されるようなロシアの戦術的指導力は、ロシア軍が定義する作戦術とは関係がなく、MDMPの西側概念と現在および将来の戦争の異なる世界観を通して理解するのは難しい。
(注:これは論者が米軍脳すぎてロシア作戦術を理解していないから理解できないだけではないか?)
→ロシア軍の作戦術における思想ほあまり変わっていない。
→しかし戦術次元におけるBTGの自己完結性は縦深戦術的な戦いの実行能力を拡大する。
旅団レベル以下で実践されるようなロシアの戦術的指導力は、ロシア軍が定義する作戦術とは関係がなく、MDMPの西側概念と現在および将来の戦争の異なる世界観を通して理解するのは難しい。
(注:これは論者が米軍脳すぎてロシア作戦術を理解していないから理解できないだけではないか?)
216Lans ◆cFcS.yrpJw
2022/02/25(金) 10:20:49.04ID:LkLuGjkR 考察:
1)作戦術の考え方が全然違う!
西側:戦術が政治に直接影響を及ぼすようになった
→・ストラテジックコーポラル議論
・作戦術は不要になったのではないか議論
→作戦術の中でミッションコマンドを実装し戦術レベルでの対応を可能にする
ロシア:戦術が政治に直接影響を及ぼすようになった
→作戦術を徹底し、上流工程で戦術次元の影響が戦略に及ばないように最初から計画する。
→作戦次元で吸収できないなら、さらに上流工程の戦略次元でそれを考慮すれば良い。
※戦略に作戦が従うのは当然、そして戦術が作戦に従うのも当然。逆はない。
ただ上流工程が下流工程を無視するのはいけない。
1)作戦術の考え方が全然違う!
西側:戦術が政治に直接影響を及ぼすようになった
→・ストラテジックコーポラル議論
・作戦術は不要になったのではないか議論
→作戦術の中でミッションコマンドを実装し戦術レベルでの対応を可能にする
ロシア:戦術が政治に直接影響を及ぼすようになった
→作戦術を徹底し、上流工程で戦術次元の影響が戦略に及ばないように最初から計画する。
→作戦次元で吸収できないなら、さらに上流工程の戦略次元でそれを考慮すれば良い。
※戦略に作戦が従うのは当然、そして戦術が作戦に従うのも当然。逆はない。
ただ上流工程が下流工程を無視するのはいけない。
217Lans ◆cFcS.yrpJw
2022/02/25(金) 10:21:08.27ID:LkLuGjkR 2)ミッションコマンドについて考え方が決定的に違う!
紛争などの事態では部隊の判断や独立行動能力が必要になる。
その為にはミッションコマンドによる戦術部隊の統制が必要だ!
(ここまでは西側、ロシアともに共通の見解)
西側:ストラテジックコーポラルにも対応できるように兵士レベルから教育!
→米陸軍:なかなか教育が浸透しない…困った…
→米海兵:Tactical Decision Game等で徹底的に演練…量産は難しい…
(海兵隊のような小規模組織だからできるが…)
ロシア:徴兵2年生にミッションコマンドなんか絶対無理(最初から諦めている)
→兵士にはマニュアル的に戦術のみを徹底教育
(できないことはやらせない←コレ重要)
→上位戦術指揮官(大隊レベル)には6年間実地でミッションコマンドを叩きこむ
紛争などの事態では部隊の判断や独立行動能力が必要になる。
その為にはミッションコマンドによる戦術部隊の統制が必要だ!
(ここまでは西側、ロシアともに共通の見解)
西側:ストラテジックコーポラルにも対応できるように兵士レベルから教育!
→米陸軍:なかなか教育が浸透しない…困った…
→米海兵:Tactical Decision Game等で徹底的に演練…量産は難しい…
(海兵隊のような小規模組織だからできるが…)
ロシア:徴兵2年生にミッションコマンドなんか絶対無理(最初から諦めている)
→兵士にはマニュアル的に戦術のみを徹底教育
(できないことはやらせない←コレ重要)
→上位戦術指揮官(大隊レベル)には6年間実地でミッションコマンドを叩きこむ
218Lans ◆cFcS.yrpJw
2022/02/25(金) 10:21:34.39ID:LkLuGjkR 3)ハイブリッド戦争への流れ
上記の兵士教育を諦めて、逆にそれを許容する(利用する)方向に考えると…
戦術部隊がやらかしても、正体がばれなければ政治影響は最小限 →礼儀正しい緑の人
戦術部隊がやらかしても、現地勢力になすりつければ良い →現地勢力の活用
→これは戦略的に敵が動く名目を付けられないのではないか?
敵の初動が遅れるし、こちらが一方的に行動できる?良い事ずくめ?
しかも、昔から革命の輸出で似たような事やっていたはず…
⇒「ハイブリッド戦争」
という発想も納得がいくかもしれない。
上記の兵士教育を諦めて、逆にそれを許容する(利用する)方向に考えると…
戦術部隊がやらかしても、正体がばれなければ政治影響は最小限 →礼儀正しい緑の人
戦術部隊がやらかしても、現地勢力になすりつければ良い →現地勢力の活用
→これは戦略的に敵が動く名目を付けられないのではないか?
敵の初動が遅れるし、こちらが一方的に行動できる?良い事ずくめ?
しかも、昔から革命の輸出で似たような事やっていたはず…
⇒「ハイブリッド戦争」
という発想も納得がいくかもしれない。
219Lans ◆cFcS.yrpJw
2022/02/25(金) 10:23:07.01ID:LkLuGjkR (Lansの私見)
筆者はロシア/ソ連では、そもそもが独特な戦争指導形態により、上位である戦略的な目標の段階で、既に十分な国家目的の達成が内包されているのを忘れているように見えます…
ロシア/ソ連では以前から軍事以外の事項や要素が、その軍事行動や計画に内包されていたと考えるべきではないでしょうか?
このようにロシア/ソ連軍が軍事のみを考慮しているなどと誤解してるから、ハイブリッド戦争なんかを仕掛けられてしまうんですよ…
西側脳は…
※本文中の(注)もLansの追記であり記事本隊ではない。
筆者はロシア/ソ連では、そもそもが独特な戦争指導形態により、上位である戦略的な目標の段階で、既に十分な国家目的の達成が内包されているのを忘れているように見えます…
ロシア/ソ連では以前から軍事以外の事項や要素が、その軍事行動や計画に内包されていたと考えるべきではないでしょうか?
このようにロシア/ソ連軍が軍事のみを考慮しているなどと誤解してるから、ハイブリッド戦争なんかを仕掛けられてしまうんですよ…
西側脳は…
※本文中の(注)もLansの追記であり記事本隊ではない。
220Lans ◆cFcS.yrpJw
2022/02/25(金) 10:28:47.46ID:LkLuGjkR 次回予告
221Lans ◆cFcS.yrpJw
2022/02/25(金) 10:30:00.59ID:LkLuGjkR 次は、MDB/O下に米陸軍が構想している新型軽機甲部隊「RSG」とはいかなるものなのか?
222Lans ◆cFcS.yrpJw
2022/02/25(金) 20:14:07.24ID:LkLuGjkR Reconnaissance Strike Group (RSG)=偵察打撃グループ
17年度国防認可法で概説されているように、RSGは大規模な軍全体の投入が行われる前に、より少ないリソースで新しい能力を探求するように設計された新たなシステムによるプロトタイプ編成です(※1)。
RSGは戦闘力を発揮するために、技術だけではなく、構成要素、ヒューマンキャピタル戦略、設備を組織化した、運用機能のフルスペクトル即効プロトタイピングを行います。
RSGは、合同戦闘作戦への将来の陸軍貢献の先駆けと見なされるべきである。 柔軟なミッションセットと、クロスドメインウォーフェアにおける航空宇宙およびシーパワーとの緊密な統合のために構築されています。
1)RSGは兵員6000名の戦闘部隊です。
機動大隊 :4個(近接戦闘)
攻撃大隊 :1個(スタンドオフ攻撃)
ISR大隊 :1個(諜報・監視・偵察)
戦力維持大隊:1個(兵站・整備)
RSGは、准将を指揮官とし、大佐を副長として指揮されます。准将指揮の部隊パッケージとして、RSGは他軍種に存在する同レベル部隊パッケージを補完します。
(空母戦闘グループ-CVBG /航空遠征任務部隊-AEF /海兵遠征旅団-MEB)
17年度国防認可法で概説されているように、RSGは大規模な軍全体の投入が行われる前に、より少ないリソースで新しい能力を探求するように設計された新たなシステムによるプロトタイプ編成です(※1)。
RSGは戦闘力を発揮するために、技術だけではなく、構成要素、ヒューマンキャピタル戦略、設備を組織化した、運用機能のフルスペクトル即効プロトタイピングを行います。
RSGは、合同戦闘作戦への将来の陸軍貢献の先駆けと見なされるべきである。 柔軟なミッションセットと、クロスドメインウォーフェアにおける航空宇宙およびシーパワーとの緊密な統合のために構築されています。
1)RSGは兵員6000名の戦闘部隊です。
機動大隊 :4個(近接戦闘)
攻撃大隊 :1個(スタンドオフ攻撃)
ISR大隊 :1個(諜報・監視・偵察)
戦力維持大隊:1個(兵站・整備)
RSGは、准将を指揮官とし、大佐を副長として指揮されます。准将指揮の部隊パッケージとして、RSGは他軍種に存在する同レベル部隊パッケージを補完します。
(空母戦闘グループ-CVBG /航空遠征任務部隊-AEF /海兵遠征旅団-MEB)
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
ニュース
- 中国外務省局長 「ポケットに手を入れていたのは寒いから」 日本との局長級会談で ★2 [お断り★]
- 高市首相答弁を“引き出した”立民・岡田克也氏が改めて説明「なぜ慎重な答弁をされなかったのか。非常に残念に思っている」 ★7 [ぐれ★]
- 中国、日本行き“50万人”キャンセル 渡航自粛でコロナ禍以来最大 ★3 [お断り★]
- 高市首相答弁を“引き出した”立民・岡田克也氏が改めて説明「なぜ慎重な答弁をされなかったのか。非常に残念に思っている」 ★8 [ぐれ★]
- 「母の部屋に安倍氏が表紙の機関誌が」「(安倍氏が被害者なのは)不思議に思いませんでした」山上被告の妹が証言 [おっさん友の会★]
- 【外交】元台湾総統・馬英九氏、高市首相発言に「台湾を危険にさらす」台湾海峡の問題は「両岸の中国人が自ら話し合うべき」★2 [1ゲットロボ★]
- 【実況】博衣こよりのえちえちフログロ学力テスト🧪★5
- エッヂ落ちた?
- 【悲報】ヤフコメ民「中国が水産物を輸入禁止にするなら、日本国民向けに安く販売すればいい。中国依存から脱するべき」 [153736977]
- 【ぺこ専🐰】なんG 兎田ぺこら実況スレ🏡【ホロライブ▶】
- 中国発の日本行きチケット、50万枚キャンセルwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww✈ [329329848]
- 高市早苗がいつまで引きこもってるかガチ予想スレ [358382861]
