あなたたちが熱望して当選させた副大統領なんだから、文句を付けるのは止めればいいのに

【社説】米副大統領の的外れな安全保障観
ハリス氏には国家安全保障上の脅威について理解する助けが必要
2021 年 12 月 27 日 11:57 JST

 米政府は、カマラ・ハリス副大統領を年末の幾つかのインタビュー番組に
送り出している。ハリス氏に対する国民の評価を高めるためだが、甘めに評価しても、
それが副大統領自身や米国の利益につながることはないとみられる。

 26日の米CBSテレビのニュース番組「フェイス・ザ・ネーション」に出演した際の
インタビューの受け答えが一例だ。新型コロナウイルス感染症や、経済、投票権に関する
いつものやりとりにいくらか時間を費やした後、ホスト役のマーガレット・ブレナン氏は
話題を外交政策に切り替え、「米国が直面している最大の安全保障上の課題は何だと
考えるか。あなたが、夜も眠れなくなるほど懸念している問題は何か」と質問した。

 ハリス氏はこう答えた。「率直に言うと、一つはわが国の民主主義だ。それは機密扱い
でないので、私が話せることでもある。(中略)私は外交の専門家の人々が、2021年は
2000年ではないと考えていることに疑いの余地はないと思う。対外政策と国内政策には、
2001年9月11日の同時多発テロをベースにして作られてきた面や、
優先扱いになってきた面が多くあると思う」

「そして今、わが国に対する脅威がさまざまな形態を取るという新しい時代を迎えている。
専制国家が優位になり、世界中に並外れた影響を及ぼす脅威などだ。
そのため、私はわが国の民主主義の保全のために戦う必要があるという点に立ち返りたい。
気候危機に関してわれわれがすべきことについても、当然そうだ」と同氏は述べた。