哨戒艦は少人数で警戒監視にあたることで水上戦闘艦の任務負担を軽減するとともに
有事ではその保有する能力の範囲内で沿岸防備にあたり
また雑用的な任務に供することが期待され12隻の量産を予定する艦である

現在の報道では無人機の運用も想定されているが少人数での運用が大前提であるために
搭載無人機の運用にマンパワーが必要となるため搭載数は少人数で面倒を見られる範囲となるだろう
よって無人機搭載に必要な甲板面積は極端に広くないと推察される

ヘリコプターの発着艦は要求されるであろうが
英国で規模が近しいリバー級Batch2哨戒艦がAW101の発着能力を有しており十分といえる
不足していれば発着艦拘束装置が要求されるであろう
なおリバー級Batch2は全長90m満載排水量2000t速力24ktであり参考値として十分である

無人機の搭載について必要とされる甲板面積はマンパワーの面から極端な広さは要求されにくく
飛行甲板面積についてはモノハルで排水量がより小さい艦艇がすでに成功している実例がある
速力においても20kt半ばなら十分発揮可能であると見積もられる
よって推察される要求仕様をモノハル船体は十分に達成可能であると推察される
12隻の量産を予定する艦艇で運用実積なし国内でのデータ皆無の船型に挑戦しなければならない理由は欠如している
なにより他国からの情報提供で得られるのは40kt級高速トリマランであって20kt半ばに最適な設計ではない

よってトリマランである必要性は極めて低く
開示されてない要求仕様に高速性能が含まれていないかぎり
哨戒艦はモノハルとなる可能性が高い