>>164
 ガ島の防備強化がなされるとして、必要な兵力がどれほどかという視点も必要になるかと。
 ガ島の面積は5.336平方kmもあって、サイパン島の43倍、沖縄本島の4.4倍もあります。本気で上陸阻止をするつもりなら数個師団以上が必要でしょう。
 もしそれだけの兵力がガ島に配備できたとしたら、米軍は恐らく手薄な中部ソロモンに揚がってガ島の兵力を枯死させたでしょう。
 仮にガ島の飛行場が史実より1カ月以上早く完成していたとしても、現地部隊が早期進出を求めていたのは戦闘機部隊で、
それさえも第十一航空艦隊は手当てすることができなかったのに対し、米側は上陸前の時点でも小数機ながら大型機で爆撃を加えるようになっていました。

 米豪遮断の問題点はここにあるようです。
 占領して基地を設営する困難は勿論としても、そこへ進出させる航空機の数は高が知れており遮断の実は挙げ難い。他に有力な艦隊の常駐が必要になってしまう。
 しかし敵大型機が来襲するような基地に艦隊を常駐させることができるか、継続的に補給することができるか、遮断線を途中で切断するだけでそこから先の兵力は遊兵化したうえ枯死してしまうのではないか?