FSXについてはもう時期が悪いとしか言いようがないくらいに「国防総省以外」が口出して揉めた。それは貿易摩擦で左前になった自動車産業だったり、その雇用に絡む地元利益の代弁者だったり、貿易収支見て激怒している商務省だったり。東芝と富士通の件では国防総省の内部にも敵を作ったし。
で、ゴルビー外交で冷戦の終結ってのが見えてくると、国防総省の「正しい」がアメリカにとっての「正しい」ではない状態になった。

そういう「時代の変化」ってものがあるから、じゃあ1982年に国産エンジンでやるぞと言って作れたかというと、作れない。頑張ってもアドーアのコピー程度しか完成しなかったんじゃない? 国産ではなくアメリカ以外からの導入であればトーネード用RB199くらいしかないけど、これはF404より非力ってんで候補から外されてたし。

>其れに懲りてF-3ではXF9-1を先行開発したんだろう。

日本が自前のエンジン技術を持っている、持とうとしているという姿勢を示し続けることが技術安全保障につながると日本は信じているわけ。だからF-3がどうたらというのとは全く別に、F-3の計画があろうがなかろうが延々とエンジンの研究をしてきた。F-3のためではないし、FSXを国産にするからと80年代になんらかの戦闘機用エンジンを前倒しで作れたわけではない。なんか現実の認識がおかしくない?