>>164
「海軍装甲技術史」では重巡用20センチ91式徹甲弾について「リソースの限界から均質装甲貫徹に特化した」
とされていて、同じく91式徹甲弾と称されているものの、戦艦用とは方向性が違う砲弾だという事が弾体図と共に
明示されてる。

具体的には戦艦用のものに比べて弾体の肉厚が全般的に薄く、弾体先端に被帽頭が直接着いていて
戦艦用のように弾体、被帽、被帽頭、という構造になってない。被帽が省略されてる。
なので表面硬化装甲への貫通力が劣るというアメリカ側の分析は正しい。

戦後の実射テストでも米独の同口径弾に比べて表面硬化装甲への成績は1割強劣ったが、
逆に均質装甲へのテストではドイツのやアメリカのSHSと比べても1割近く良い数字が出てる。