>>539
垂直基線方式が駄目なわけではなく、水平基線と比較して基線長が短くなるとか、明治時代のものは周辺機器が旧式だとかというのが問題なのです。
垂直基線でも艦艇の測距儀よりは相当に基線長が長いので、日本でも最新型の九八式は垂直基線長を使用しています。(八八式は水平垂直両方)
要は方式だけでなく周辺機器の近代化です。明治時代は電話などで観測データをやり取りしていましたが、英国などは早くも電気信号で伝達するようになり、日本もだいぶ遅れて八八式あたりからそうなりました。
しかし数千m内外なら明治の旧式簡易のものでも結構役に立つのは日本軍の臨時砲台が示していますが。

米軍の物に言及すれば、DPF方式の垂直基線方式の他、やはり水平基線方式も使用していたことがわかっています。
資料には殆どの主要な火砲は6〜10の異なるベースラインを持っていいたとあります。

16in砲台の発射速度はある米軍資料では1発以上/分、別の米軍資料では1発としています。
英国の15in砲台でもシンガポールのものは1門が1発/分、2門が2発/分となっています。
このあたり周辺設備によっても変わるのでしょうね。