ドンパチ厨には申し訳ないが、少なくともWW2の太平洋では、空母や戦艦が参加する海戦では、最初から艦隊同士の対決を目的としたものではない
いずれも、島嶼攻略や奪還という戦略目的を支援するための艦隊行動がまずあり、これを妨害するために出撃した相手艦隊との戦闘が発生している

珊瑚海は日本のポートモレスビー攻略と米側の妨害
第二次ソロモンは、飛行場奪還のための一木支隊川口支隊支援のための機動部隊出動を米側が妨害したもの
南太平洋も第17軍の総攻撃に呼応したもの
マリアナ、レイテも米軍の上陸を日本側が迎撃したもの
ミッドウェーだけは、ミ島攻略か、それを口実に米艦隊を誘い出し撃滅しようとしたかが曖昧で、その曖昧さが戦力分散や用兵のまずさにつながり敗北の原因となった

海戦の最終目的は敵艦隊撃滅ではなく、目的達成の手段である以上、敵空母を撃沈する必要はない
日本では特に第三艦隊創設以降はその方針が明確になり、空母搭載機の艦爆比率を高め、まずは飛行甲板を使用不能にする方針をとった

その代わり、航空攻撃で無力化された敵空母を追撃して撃沈する役割を前衛の戦艦に与えた
第二次ソロモン以降の空母戦でも、一応戦艦部隊は夜戦を企図して追撃のポーズはとっている
燃料だの敵空襲を警戒するなどして追撃は常に不発に終わったが
本来、ホーネットなどは戦艦が追いついて撃沈すべきだったもの