>>679の続き

では機動部隊は、往路で民間船に遭遇しなかったのでしょうか。
実は真珠湾攻撃の二日前、12月6日に遭遇していました。
その相手がソ連船だったのです。

「運は日本海軍に味方し、北太平洋にしては穏やかな天候で
航行は予想以上に順調に進んだ。

ところが12月6日なって懸念されていた商船と遭遇し、全艦隊に緊張が走った。
もしこの船が日本艦隊の存在を無線連絡し始めれば、攻撃を加えて沈めなければ
ならなかったが、幸い商船は無線を使わずに消え去った」
                       (『虚構戦記研究読本』北村賢志/著)p23