https://gendai.ismedia.jp/articles/-/96137?page=2
「最低でも」参謀長、通信参謀、防空担当の航空参謀は、
準備不足(訓練させてないワケで)だったわな(苦笑)

原田が「無線が通じなかった」と回想するのは、
海軍の搭乗員養成制度の不備のせいである。
というのは、原田が搭乗員としての訓練を受けた操縦練習生の教程では、
無線通信の訓練がほとんどカリキュラムに入っていなかったのだ。

★海軍兵学校や予科練出身の搭乗員★は、
基礎教育の段階でモールス信号を1分間に最低85文字は送受信できるよう
訓練を受けていたが、
水兵や機関兵などのなかから内部選抜される操縦練習生は、
そんな基礎教育を飛ばしていきなり操縦訓練に入る。

ゆえに、音声の「無線電話」は使えても、
モールスの「無線電信」は使えないというケースがままある。
実戦では到達距離が短い音声電話よりももっぱら電信が使われたから、
「零戦の無線は使えなかった」と回想する操縦練習生出身者は多かった。