・フォーク准将語録/アムリッツァ作戦立案会議より抜粋


「攻勢ではありません! 大攻勢です!!」

「イゼルローンを橋頭保とし、ここから帝国領の奥深くへと侵攻する! さすれば帝国軍は狼狽し、成す所を知らないでしょう!」

「同盟軍の空前の大艦隊が長蛇の列を成し、自由惑星同盟正義の旗を掲げて進む所、勝利以外の何物もあり得ないのです!!」


「そもそもこの遠征は専制政治の圧政に苦しむ銀河帝国250億の民衆を解放し救済する、崇高な大義を実現するためのものです」

「我々が解放軍として大義に基づいて行動すれば帝国の民衆は歓呼して我々を迎え、進んで協力するに違いないのです!!」

「大軍を以って、帝国領土の奥深く侵攻する。それだけで帝国軍人たちの心胆を寒からしめることができましょう」

(「では戦わずして退くというわけか」)

「それは、高度の柔軟性を維持しつつ、臨機応変に対処することになろうかと思います。」


「それは予測でしかありません、ヤン中将。敵を過大評価し、必要以上に恐れるのは、武人として最も恥ずべきところ。
ましてやそれが味方の士気を削ぎ、決断と行動を鈍らせるものとあっては、結果として敵を利することになりましょう」

「これに反対する者は結果として帝国に味方する者と言わざるを得ません。小官の言う所は誤っておりましょうか!?」

「たとえ敵に地の利あり、あるいは想像を絶する新兵器があろうともそれを理由として怯むわけにはいきません!」