(CNN 3/17)
英国防省は17日、ウクライナの戦況に関する情報を更新し、「停滞」するロシア軍が引き続き兵站上の課題に直面しているとの見方を示した。

国防省によると、ロシア軍は制空権を確保できておらず、地上でも困難に直面しているため、食料や燃料のような基本物資さえ前方部隊に
補給できない状態にある。

同省はまた、ロシア軍が山野の横断に消極的なことや、架橋能力が限られていることも補給の妨げになっていると指摘。
ウクライナ側の絶え間ない反撃により、ロシアは予定を変更して多数の兵士を自軍の補給線に振り向けざるを得ず、攻勢に出る能力が大きく
損なわれているとの見方を示した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/28b27ca281260be37a9d7d41789040907ca0ad2d

そりゃ続々と畑から湧いて出るウクライナの対戦車火器持ち浸透歩兵や地の利を知り尽くした民兵により、貴重な補給段列が片端から
潰されているのだから、補給段列にはかなり分厚い護衛部隊を付けないと前線への到着すら保証できないでしょう。

でもその分前線に回せる兵力が目減りするばかりか、大規模な護衛部隊そのものも食料燃料が必要になるのだから、補給路の警備に
貼り付ける部隊の拘置と合わせればいよいよ大攻勢を仕掛ける余地が無くなります。

そもそも数百キロの補給線を維持する為には、百キロ毎に中間補給拠点の設営が必須とか言われているけど、今回のウクライナ侵攻では
ロシア軍にそんな物を作る余裕があるのかどうか怪しいです。

まだロシア国境に近い所ならどうにか作れても、国境から離れるごとにデポの設営や物資の集積の困難さは増していくだろうし、敵軍も
攻撃に脆弱なデポを最優先で襲撃するだろうから、今後の攻勢に必要な物資の集積は困難を極めるでしょう。