AWSガーとか言ってるやつがおるのな。
分かってないようやから書いておいてやるわ。

例えば、金融なら、先物オプション取引のシステム作れるのか、自動カバー取引のシステムを作れるのか。製造業なら、カンバン方式のノウハウが無ければトヨタの生産管理のシステム作れないし、部品表のノウハウが無ければ工場のシステム作れない。そういう話なんで。

AWSのどこが便利という話をしてるんか知らんけど。
別にAWSなんか使わなくても、ハードを買ったって作れるし、他のクラウドでも実現できるわけよ。

ていうか、クラウドって、昔からあったレンタルサーバ・ホスティング事業の名前を変えただけの話やで? もちろん凄く便利で安くなってはいるがな。

真似のできない高度なノウハウってのは、例えば「銀行の勘定系の情報システム」「トヨタ方式の情報システム」の部分であって、そこは業務知識とシステムの知識が両方無いとできない。

で、そういう所は日本は強いわけ。
なんでかって、大勢の違う分野の専門家たちが、意思疎通しながら作らないとダメで、膨大かつ網羅的なテストで品質を上げていくしかないから。
日本語で密にコミュニケートできる、根底の文化や価値を共有する、教育水準の高い人間が大勢いるから。
文化や言語が違うと、ごく当たり前のはずの「常識」から違うんで、日本人同士なら言わなくても分かるような「常識」からすり合わせないといけなくて、すり合わせ切るのなんて不可能で、品質面では、抜け漏れや落とし穴が発生することになるんや。
低コストを重視するシステムならそれでいいけど。

戦闘機のシステム作るのも同じ話やわ。
みずほみたいな体制だと、組織戦略が間違ってるんで失敗するが、そんなことは皆知ってることで。F-3は三菱重工が単独でプライムになってるわな。