イジュームから進軍中のロシア軍のスリャビンスク(イジュームから南50キロ)攻略ができない場合
ドンバス攻略は失敗に終わる公算が大きいとの分析

戦争研究所(ISW) ロシア攻勢戦役評価 1730 ET 04.04.2022 (0630 JST 05.04.2022)
https://twitter.com/GdPanzergraf/status/1511189847293136896
@ イジュームの露軍はスロビャンシク(Slovyansk)へ向かう南東方向への攻勢開始準備に取りかかっている。その企図は、
ドンバスの露軍との連結及び防衛にあたっているウクライナ軍包囲を目指すものである。

A ドネツク・ルハンシク両州の露軍は不進捗改善への動きをほとんど見せていないままであり、
増加する損耗人員と士気低下の問題に直面している。
補充と北東部ウクライナからもたらされた増援が戦力バランスに重大な変化を与える可能性は極めて小さい。

B スロビャンシク(Slovyansk)を奪取し、ドンバスのウクライナ軍を包囲する意図でのイジュームからの露軍進撃の努力は、
ウクライナにおける戦闘の今後を左右するものに、おそらくはなるだろう。もしロシアがスロビャンシクを奪えなければ、
ルハンシク・ドネツク全州の制圧を狙う露軍作戦は失敗に終わる可能性が大きいだろう。

C マリウポリ守備隊は、ISWの当初予想を超えた働きを示しており、露軍は市占領に注力するなか、
著しい損害を被り続けているものと思われる

D 過去24時間、ウクライナ軍はヘルソン州での反攻を成功させたものと考えられる。

E 露軍はチェルニヒウ・スームィ両州からほぼ完全に撤退した。数日中にこの地域から
露軍は完全にいなくなる可能性が大きい。

F キーウ方面から撤退した露軍がウクライナの他の地域に展開して役立つ可能性は極めて小さく、
おそらくはお荷物に成り下がるものとみられる。

クレムリンの主傾注点である東部ウクライナに既に展開した露軍の士気低下が甚だしい(兵卒に給与を払えないため、
追加休暇を約束した指揮官もいるらしい)。

ロシアは予備兵員集めと欠けた士官の補充に苦慮している。士官については、軍教育機関の教官及びそこで教育中の学生を動員しているが、
それは次の世代の露軍に悪い影響を及ぼすことになる。また、兵卒については“隠蔽された動員”を実施しており、
軍務経験者約60,000人がウクライナへ送られる。

スームィ州からの露軍撤退はハルキウ西側面をウクライナ側に晒す結果になる。
ウクライナ軍はおそらくこの側面への攻撃を実施するだろう。その結果、ハルキウの露軍は防御態勢に追い込まれ、
同地に釘付けになっているウクライナ軍は行動の自由を取り戻す可能性がある。

ヘルソン州で続く露軍の攻勢は、適切な防衛線を築くためのもので、
ムィコラーイウ方面への攻勢を再開する意図ではない可能性が大きい。

キーウ、チェルニヒウ、スームィの3州でウクライナ軍は残存露軍への掃討戦を実行中。
この方面の情勢を明確に示すためには今後、数日は必要。
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