ルーマニア、軍用ミグ21の飛行を停止、F-16の購入を加速へ
https://www.reuters.com/world/europe/romania-suspends-military-mig-21-flights-speed-up-f-16-purchase-2022-04-15/
ブカレスト 15日 ロイター] - NATO加盟国のルーマニアは、「事故率がかなり高い」ことから、残りの軍用機MiG 21 LanceRジェット機を金曜日をもって地上待機とし、ノルウェーからの中古のF16の購入計画を加速させると、防衛省が発表した。
この動きは、ルーマニアと650キロ(400マイル)の国境を接するロシアのウクライナ侵攻とは無関係である。
ルーマニアは、ポルトガルから購入したF-16戦闘機の小規模な飛行を継続すると同省は述べている。また、同盟国は、特にロシアのウクライナ侵攻後、東部地域を強化するNATOの取り組みの一環として、航空警察任務を強化するためにルーマニアに戦闘機を配備しているという。
ルーマニアは、共産主義時代のミグを段階的に廃棄するために、2016年にポルトガルから最初のF-16ジェット機を購入した。同省は、ノルウェーからF-16戦闘機32機を追加購入する手続きを早め、これによりさらに2個飛行隊を確保すると述べた。
「この3つの飛行隊の航空機の利用可能な資源は、最低10年間の運用を保証し、第5世代のF-35ジェットへの移行のための航空能力を形成する」と同省は述べている。
MiG21の最後の事故は、3月上旬に哨戒中のジェット機が墜落し、パイロットが死亡したものである。また、捜索救助ヘリコプターの任務で派遣された7人の兵士も別の事故で死亡している。
2004年にNATOに加盟したルーマニアは、来年、国防費を現在の国内総生産(GDP)の2%から2.5%に引き上げる計画だと、クラウス・イオハニス大統領は3月に発表した。
ルーマニアは現在3,000人以上のNATO軍を受け入れており、自国領土に常設の同盟軍戦闘団を配置する予定である。
ロシアが2月24日にウクライナで「特別軍事作戦」と呼ぶ作戦を開始して以来、71万4000人以上のウクライナ人難民が国境を越えてルーマニアに流入している。