ロシアが2月23日の夜から戦争を始めたとき、ウクライナには約100基の長距離防空システムS-300の有効なバッテリーがあり、300基もの発射台があった。
7週間後、ロシアは、外部アナリストが写真やビデオで確認したS-300発射台のうち、少なくとも21基を破壊した。
破壊された発射台の実際の合計がもっと多いとしても(ほぼ間違いない)、
なぜロシア空軍がいまだに驚くべき数の航空機を失っているのかを理解するのは難しいことではないのである。

ウクライナ陸軍、空軍、海軍は、1991年のソ連崩壊時に多くの防空装備を受け継いだ。
その中には、ウクライナ空軍に引き継がれた6個旅団と4個連隊のS-300と、陸軍が引き継いだ追加のS-300が含まれています。
S-300旅団には複数の大隊があり、各大隊は複数の砲台を統括している。
砲台には通常、捕捉レーダーと交戦レーダー、指揮車、発射台が最大12基あり、それぞれに発射可能なミサイルが4発ずつ搭載されている。

そのため、S-300旅団は100基以上の発射台と400発以上の発射可能なミサイルを保有することもある。
S-300連隊は通常、4つの砲台を持ち、最大48基の発射台と合計192基のミサイルを運用する。

オリックス・ブログのオープンソース情報分析者は、メディアの写真やビデオによって戦時中の装備損失を確認し、ウクライナのS-300の消耗は21基であると述べている。
これは7組ほどのバッテリーに相当する。
戦前の戦力の7%。3月下旬のウクライナ東部でのロシアの攻撃で、クラムシェル捕捉レーダー、フラップリッド交戦レーダー、4台の支援車両、12基の4連射砲など、
ウクライナのS-300砲台がまるごと破壊されたのである。
しかし、6週間の砲撃でウクライナの長距離防空能力を7%低下させたことは、ロシアのミサイルメーカーにとって自慢できることではない。
多くの軍隊では、地上攻撃を開始する前にある程度の航空優勢を確立するために、敵の防空に最初の攻撃を集中させることがドクトリンである。
ロシアはそれをしなかった。
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ウクライナ軍は開戦時S-300のランチャーを300基余りを有していたのに、7週間経ってロシア軍が破壊できたのは21基に過ぎないとか。
これでは初動の航空撃滅戦は完全な失敗ですが。