スイスの元軍事情報将校ジャック・ボー氏は、
“ウクライナの場合…攻撃開始数分で「断頭」攻撃を行った後、
ロシアの作戦戦略は、都市中心部を迂回し、
ドンバス共和国軍が「釘付け」したウクライナ軍を包囲することであった。

…2022年3月25日、クラマトルスクの大釜を封じ込め、
ウクライナ側に撤退の可能性を閉ざし、
ハリコフとマリウポリの街の大半を奪ったロシアは、
実質的に目的を達成した。”と説明しています。

マリウポリの制圧によって、ロシアの「特別軍事作戦」は第二段階に入りました。
ドンバス共和国軍が「釘付け」した6万ほどのウクライナ軍の壊滅に向けて、
ロシア軍の戦力を東部に集中させています。

そのウクライナ軍の状況は悲惨としか言いようのないもので、
“前線の様子が「ひき肉製造器(Meat Grinder)」
と呼ばれることが多くなっている”とのことです。

第79旅団第2、3大隊の生き残った兵員たちが、
“生き残ったからというだけで、脱走兵として扱われることになり
…戦場を離れた脱走兵として裁判にかけられることになります。”と訴えています。