ロシアのプーチン大統領は、ウクライナに駐留するロシア軍の行動を司令官や准将のレベルで自ら指揮していると、情報筋の話としてThe Guardian紙が報じている。

特に、プーチンはドンバスでの軍隊の行動に関して指示を出している。大統領は、ヴァレリー・ゲラシモフ参謀総長とも緊密に連携している。
「プーチンとゲラシモフは、通常大佐や准将に期待されるレベルで戦術的な意思決定に関与していると考えている」と情報筋は言う。
ガーディアン紙は、プーチンが軍の指揮に関与していることについて、情報源はそれ以上の詳細を示さなかったと記している。ロシア大統領が戦争計画に関与しているという情報を情報局が入手した可能性が高い、と同紙は述べている。

元英国陸軍准将で国際戦略研究所の地上戦専門家であるベン・バリー氏は、同紙に対し「大統領は軍の指揮に関与すべきではない」と指摘した。

"政府のトップは、軍事的な決定よりもやるべきことがあるはずだ。政治的な戦略を立てるべきで、日々の業務に追われる必要はない」とバリーは言う。
また、同紙は、ロシア軍では、ウクライナ戦争に関する意思決定は「トップダウン」で行われ、それがロシア軍の有効性に影響を与えていると書いている。

ブルームバーグは先に、ロシア政府に近い情報筋の話として、プーチンがセルゲイ・ショイグ国防相、ヴァレリー・ゲラシモフ国防副相、ニコライ・パトルシェフ安全保障会議議長とともにウクライナ侵攻を決定したと報じている。情報筋によると、戦争勃発以来、プーチンは接触を減らし、外交政策における「強硬路線」の支持者とだけ連絡を取り合うようになったという。