ロシア「メディア封じ」の狡猾さ...自由な報道が死滅した今、国民は何を信じる?
newsweekjapan.jp/kimura/2022/05/post-156_1.php
プーチンの「メディア封じ」:
プーチンが署名した『偽ニュース法』
・「クレムリンにとって不都合な真実」を流すと新聞・ラジオ・TVは組織犯罪並みに扱われる厳しい内容
・モスクワのラジオ局や小さな民放TV局も閉鎖された
ノーバヤ・ガゼータ紙ロンドン特派員
「メディア支配と腐敗、市民社会を装う偽りの構造はプーチン氏以前に作られた。プーチン氏はそれを推し進め、完成させた。今や、いかなるメディアも国防省や外務省が発表する通りにしか報道できなくなった」
・どんな些細な事柄でもロシア軍にマイナスになると判断されれば、警告対象になる→2千以上のサイトが閉鎖された
・ロシア国民の大半はロシア国営テレビから情報を得ている。VPN接続を使ってソーシャルメディアにアクセスするのも難しくなってきた。
・「戦争」と「腐敗」という2つの闇はプーチンのウィークポイント→追求すると消される
・チェチェン紛争に反対したジャーナリストや、旧ソ連時代から腐敗を追及してきたジャーナリスト計6人がプーチン時代になって殺害された
「プーチン氏が完全にTVを支配してもう20年以上になる。(中略)長年にわたって一つ一つブロックが積み上げられてきた。視聴者は20年以上も真実とは全く異なる偽情報のバブルの中に閉じ込められている。権威主義と報道の自由は両立しない」
「国境なき記者団」の世界報道自由度ランキング
・昨年の180カ国・地域中150位→今年は155位に転落
・ロシア軍の侵攻1カ月で5人もジャーナリストやメディア関係者が銃撃され死亡。ロシア軍は占領地のニュースソースを意図的に標的にしている。