ISW東部論評
https://www.understandingwar.org/backgrounder/russian-offensive-campaign-assessment-july-9
主な取り組み-ウクライナ東部

下部主活動-ハリコフ南部、ドネツク、ルハンスク州(ロシアの目標。東ウクライナでウクライナ軍を包囲し、ド
ンバスでロシアの代理人が主張するドネツク州、ルハンスク州の全領域を占領すること。)

ロシア軍は7月9日、スロビャンスク北西部での攻撃作戦を継続したが不成功に終わった。ウクライナ軍参謀本部によると、
ウクライナ軍はドフェンケ-クラスノピリヤ-パシカ-ドリナ(いずれもイジュム-スロビャンスク高速道路E40の近辺)の方向で
ロシアの攻撃を撃退したロシア軍は、ボホロディチュネへの空爆、ディブロブネ、アダミフカ、スロビャンスクへの砲撃を開始し、
スロビャンスクの攻撃作戦再開の条件とするようである。ハリコフ州行政長官オレグ・シーネグボフは、
ロシア軍がイジュム地域の畑を砲撃し、NASAの資源管理システム(FIRMS)のリモートセンシングデータが
スロビャンスクの北西の畑で火災を示したと述べた。11]ロシア軍は、イジュムの南西でウクライナの反撃を抑制する
目的でヴェリカ・コムシューヴァカの高速道路の一部をリモートで爆破しカルナウヒフカに砲撃をしたと報告された.

ロシア軍は7月9日、シヴァースクへの進攻のため、リシチャンスク西方の集落への攻撃を継続した。ウクライナ参謀本部は、
ロシア軍がシヴァスクの約8km東にあるVerknokamyanskeへの進攻を試み、失敗したと報告した。ウクライナ参謀本部はまた、
ロシア軍がHryhorivka(シヴァスクの約11km北東)に対して攻撃を開始し、戦闘が継続していることを付け加えた。
ルハンスク人民共和国(LNR)の内務副大臣ヴィタリー・キセレフは、ロシア軍が7月9日にフリホリフカを占領したと主張したが、
ISWはこの主張を独自に確認できないロシア軍はシヴェルスクの南東約14kmにあるスピルネで空爆を行ったと報告されている。

ロシア軍はバフムトの南で地上攻撃を継続したが、領土の獲得は確認されなかった。ウクライナ参謀本部は、
ウクライナ軍がVuhlehirska発電所に対するロシア軍の攻撃を阻止したと述べたロシア軍はザイツェヴェ、ベレストヴェ、
クリノヴェ(バクムトの南東と北東)への砲撃を継続した。キリレンコはまた、ロシア軍がチャシフ・ヤール(バフムートの約13km西)の鉄道駅を砲撃し、
バフムートの西のウクライナの地上連絡線(GLOCs)に沿ってドルジキフカでミサイル攻撃を開始したと報告した。
ルハンスク市のおよそ50km西、イルミーノとカディイフカにおけるロシアの弾薬庫を、
伝えられるところでは米国提供の高性能砲兵ロケットシステム(HIMARS)によってウクライナ軍が継続して攻撃した。

ロシア軍はアヴディフカ周辺の戦術的な位置を改善しようとしたが失敗し、7月9日にマリンカへの襲撃を開始した。