安倍氏は「本来の敵ではないのです」…山上容疑者、旧統一教会批判の男性に事件前に手紙
2022/07/17 05:00
https://www.yomiuri.co.jp/national/20220717-OYT1T50010/

 手紙はA4判1枚で、手書きではなく印字したもの。
差出人名は記されていないが、山上容疑者と母親らが献金の返金に関して
同連合と交わした合意書のコピーが同封され、
そこに山上容疑者の氏名と当時の住所も書かれていた。

 男性は同連合の活動を批判するブログを運営している。
手紙では、ブログの読者だと明かした上で
「私と統一教会の因縁は約30年前に遡ります」と自身の生い立ちがつづられている。

 安倍氏については「苦々しくは思っていましたが、本来の敵ではないのです。
あくまでも現実世界で最も影響力のある統一教会シンパの一人に過ぎません」と主張し、
「安倍(元首相)の死がもたらす政治的意味、結果、
最早もはや それを考える余裕は私にはありません」との記述があった。

 山上容疑者は県警の調べに対し、安倍氏を狙った理由について
「(同連合と)つながりがあると思った」と供述している。
県警は、山上容疑者が、元首相を殺害することで同連合への批判を集めようとした
可能性があるとみている。