海沿いの基地はいっそメガフロートにしてしまうという手もある
メガフロートは大きく繋ぐほど地面としての安定性が増し、高波や津波にも非常に強いので、大洋に面した飛行場など広い平面が必要で津波や高潮の心配が大きい設備との相性が良い
フロートセルは鉄鋼製品なので遠隔地での量産が効き、構造次第だが排水量あたりの価格は船舶の数十分の一で調達できるという試算もあり、工事にかかる期間、費用共に土木的アプローチよりも優れる
これらの試算を受け、羽田空港拡張の折、通産省は相模湾で実証実験用メガフロートを運用し、概ね事前に試算された通りの費用、予想よりも遥かに優れる土木基礎構造としての性能を実証した
これに危機感を抱いたのが当時絶大な権勢を誇った建設族議員や建設省で、時期尚早だとの理由を以て政治判断により埋め立て方式に決定している
あの時点で実績を作っていれば、辺野古新基地建設をはじめ、世界的に土木の潮流が変わっていたかもしれない