ttps://www.jiia.or.jp/pdf/research/R03_Russia/10-koizumi.pdf

>第 10 章 ウクライナの軍事力
>──旧ソ連第 2 位の軍事力の現状、課題、展望
>小泉 悠

>また、実際にロシアからの侵攻を受けてみると、ウクライナ軍の態勢は到底実戦に耐え
>るものではないことも明らかになった。例えば 2014 年 2 月、当時のテニューフ暫定国防相は、
>ウクライナ軍の状態について次のように述べている

>? 陸軍 4 万 1000 人のうち、戦闘準備態勢が整っているのは 6000 人に過ぎない
>? 装甲車両の操縦手のうち、与えられた任務を達成できる水準にあるのは 20% 以下である
> 戦車の 7 割はソ連時代の T-64 のままであり、旧式化している
> 過去 2 年間、訓練用の燃料の割り当てが行われてこなかった
>空軍が保有する戦闘用航空機 507 機、攻撃ヘリコプター 121 機のうち、実際に飛行できるのは 15% に過ぎない
> 戦闘任務を遂行できるパイロットは全体の 10% 以下である
> 2013 年におけるパイロットの年間平均飛行時間はわずか 4 時間であった
?>3 月 1 日時点で戦闘任務に投入できる艦艇は、フリゲート「ヘーチマン・サガイダーチュヌィ」、コルベット「テルノーポリ」、
>指揮艦「スラブチーチ」、揚陸艦「コスチャンチン・オリシャンスキー」の 4 隻のみである
>防空部隊において地対空ミサイルの発射訓練が 2001 年から行われておらず、実際に防空作戦に従事できる人員は全体の 10% 以下である
>? S-200V 及び S-300P 防空システムはすでに耐用期限が切れている