>>979
個人的には1945年に常任理事5カ国が形成されてから積み重なってきた、ソビエト→ロシア両連邦の認知モデルの欠陥と言いたいところ。
元々の帝国主義的傾向がナチス・ドイツを踏み台にした現実の特権的地位である常任理事国システムが折り重って矯正不可能なレベルにまで強化されたのがスタートで
これが一旦米露冷戦時代に崩れかけたけど、この時はナチス・ドイツの枠を「西側」にすげ替えてなんとか誤魔化しに成功。
ところが2010年代になって中国の太平洋進出と米中冷戦構造への転換が起こり、ロシアの預かり知らぬところで
第三次世界大戦のマッチメイキングが固まってナチス・ドイツとの対立を踏み台にする認知・権威モデルと
西側との対立を踏み台にする認知・権威モデルが一度に崩壊。同時に「大祖国戦争」の威光も薄れ始めた事で
国家の権威の源泉までもが機能不全を来たし、そのモデルのどちらかだけでもなりふり構わず復旧させようとした結果がアメリカや中国と直接的な関係の薄いウクライナを狙った侵攻なのではないかな、と。
一時期言われてたルースキー・ミール論がなりを潜め、ロシアの対外プロパガンダが
馬鹿の一つ覚えのようなネオナチ呼ばわりとNATO脅威論に終始してるのもこう考えると筋は見える。