>>661
当時米海軍が準備していたレインボープラン3に至っては欧州は同盟国に任せて米国単独で日本に猛攻撃をかけてまず日本海軍を粉砕するだからな 米海軍の計画官達の本音がダダ漏れのプランだ これがヴィンソン案の審議入り直前に出てくる もう一つ太平洋で防衛作戦を取る決まってしまうと予算を陸軍航空隊に奪われる恐れがあった 彼らは新兵器B-17を持ってすれば高価な戦艦など無くても東太平洋は防衛可能だと議会で主張しておりかなりの支持を得ていた海軍のライバルだった
帝国海軍が漸減邀撃のドグマに嵌っていた様に米海軍も長年研究してきた艦隊決戦のドグマから離れるのは難しかった なので欧州で戦争が始まってるのに議論してるのは相変わらずの対日作戦だった訳だ
ルーズベルトとスタークがこの目を欧州戦線に向けるべく大変な努力を払って大西洋重視のレインボープラン5が完成するのは漸く41年に入ってからだね このプランに従い米海軍は北大西洋で公然と英商船の護衛を開始して、ドイツと事実上の交戦状態に入る
だが実際に米大西洋艦隊が展開する前にドイツ水上艦隊による大西洋攻撃は終了してしまい、必要なのはUボートに対抗する為の駆逐艦と護衛艦となり新たな大型水上艦は必要なくなった
米海軍の対独作戦に対する検討経緯は上記の通りでドイツの水上艦に対する脅威を米海軍が議論した期間は殆どない 但しUボートは彼らの想像を遙かに上回る恐るべき相手でこの後米海軍は思い知らされる事になるが・・