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戦争支持するロシア正教会、プーチン氏と深い絆
キリル総主教は元KGB工作員とみられている
2022 年 5 月 26 日 16:13 JST
https://jp.wsj.com/articles/putins-powerful-orthodox-church-ally-helps-cement-russian-support-for-war-11653549188

 キリル総主教は1946年、レニングラード(現サンクトペテルブルク)に生まれた。
1970年に神学校を卒業後、教会の中で出世し、外交部門に所属していた。

 1990年代に公開された旧ソ連時代の資料からは、キリル総主教が「ミハイロフ」の
コードネームを持つKGB工作員だったことがうかがえる。
直接名前は出てこないが、スイスに本部がある世界教会協議会(WCC)で
ロシア正教会の代表を務め、国際的な教会会議にたびたび出張し、
KGBの担当者に情報を提供していた「ミハイロフ」なる人物に言及した複数の文書がある。
これは1971年に当時24歳でロシア正教会代表としてWCCに出席したキリル総主教の経歴と一致する。

 「キリルがKGBのエージェントだったことは疑いようがない」。
KGBと教会指導者のつながりを調査している英国の作家フェリックス・コーリー氏はそう語る。
旧ソ連時代末期には、正教会をはじめとする宗教の指導者がKGBと協力することはよくあった。
ただ協力の程度はさまざまだったと同氏は話す。

 当初、キリル総主教は教会の中でも改革派と見られていた。政府の方針に従うそぶりを
見せず、KGBとの関係で腐敗した教会のイメージを一掃しようとしていた。

 2009年に総主教に就任すると、プーチン氏の後ろ盾となり、
ロシアの影響力を国外に広げるべきだと唱え始めた。
だが、筋金入りの保守的機関にあって自身の改革派の看板だけは守っていた。
2011年12月に選挙不正に抗議するデモが沸き起こった際には形だけの支持を表明した。