>>前552
「ドーモ、DDG-X1です」「ドーモ、DDG-X2です」「「専守防衛型イージス護衛艦です」」
ブッダめいたアルカイックスマイルと共に3-2海域に降り立った艦が二隻。しかし、その艦影はかつてないほどの威圧的アトモスフィアを放っていた。

それもその筈。この二艦は基準排水量にして約2万トン、全長200メートル超全幅40m弱の巨大な船体を有す戦艦めいた圧倒的威容。
艦橋には大気圏外を不規則に飛翔する極超音速滑空弾すら捕捉するSPY-7レーダーを備え、
アーセナルシップめいた剣呑なVLSにはSM-2やSM-6、12SSM改を多数搭載していた。

「戦果稼ぎに来ました。ボスマスへと直行します。良いですね?」
「……ダ、ダッテメッコラー!? スッゾオラー!!」
頭上にヘイローすら幻視せんばかりの輝かしき姿に似合わぬ事務的通告はしかし、辛うじて正気を保った深海棲艦と羅針盤によって阻まれる。

「お前らのような駆逐艦が居てたまるか! 戦艦などカブールチャン以外は決して赦さぬ!」
深海前衛艦隊は抜かりなくロリコンアピールをすると、レ級改6隻編成の重水上打撃艦隊を召喚し、連合艦隊を編成!
しかもレ級が前衛という変則的編成だ! これでは開幕空襲+雷撃で、並の艦娘ならたちどころに全裸となってFANZA直行となろう!

だが……おお、見よ! 「イヤーッ!」光学兵器によって深海艦爆は為す術もなく次々と爆発四散! ナムアミダブツ!
「イヤーッ!」VLAが水中を進む魚雷群を余さず爆砕! ALAS!
「イヤーッ!」更に約百発にも及ぶSSMの一斉発射だ! ゴ、ゴウランガ!

「「「アバババーッ!」」」何たる非道な残虐駆逐艦ファイトであろうか!? だが、もはやアベは死んだ。これはアベの手による惨禍ではない!
では一体誰が…………ナ、ナムアミダブツ!? これはまさか!?