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この事件、ロシアではドレフュス事件と同じ謀略事件とされている

2003年 チェチェンにPACE(欧州評議会)代表団が派遣されることになった
ロシアはチェチェンの分離独立派がPACEに何かアピールすることを警戒していた

空港近くで警備についていたODONのフジャコフ元中尉は事件当日酔っており
検問した自動車に乗っていた民間人を拷問し釈放(生存)
続いて建築労働者など民間人3人を行きずり殺害 所持品を奪う
別のODON元中尉アラクチェフも酔ってその場にいたのだがフジャコフ中尉を止めずに
車の証拠隠滅を図った しかしすぐに事件が発覚した

軍事裁判ではアラクチェフは車の証拠隠滅は認めたが殺人は否認
2人の部下は全員アラクチェフの殺人の無罪を証言
フジャコフはアラクチェフに罪を擦り付けるというグダグダの展開
被害者はすぐに埋葬され宗教上の理由から掘り出せず
検死が不可 殺害に使われた銃の発射実験のみなど
杜撰な捜査が行われた また生存していた被害者も
軍に都合の良い証言(ゲリラによる殺害でロシア軍の犯行に見せかけた)をするなど
不自然な点が多かった

1審・2審ともロシア軍の不始末を隠すために無罪
チェチェンのアルハノフ大統領が抗議したため政治問題化し3審が開かれる

2008年の3審では2人とも軍籍を剥奪され禁錮となるが
アラクチェフは禁錮18年となり2017年に仮出所
フジャコフは出廷せず逃亡 不在のまま禁錮20年が言い渡される
2017年8月にポヴォリノ駅(ルハンシクの北東200km)で逮捕される
逃走してる10年間、建設労働で日払いで暮らしていた