ロシアと国境を接するジョージアの検問所では21日、ロシアから出国しようとする車で大渋滞が起きていました。対向車線までジョージアを目指す車で埋まり、ほとんど前に進めない状態になっていました。

渋滞の理由は、プーチン大統領がウクライナでの「軍事作戦」で、一部の予備役を動員すると発表したことです。
それから逃れようと国外を目指しているのです。

ロシア プーチン大統領(21日公開、ロシア大統領府)
「部分的動員に関する政令に署名した」

同じく国境を接するフィンランドでも、「国外脱出」を目指す車が押し寄せていました。
ロシアから出国する人
「(招集されるのは)怖いです。ロシアとヨーロッパ、ウクライナにとって大きな間違いです」

ロイター通信は、こうした状況を受けフィンランド政府が、ロシア国境からの入国停止を検討していると伝えています。
ロシアのインターネット上では、“すぐにロシアから脱出できる国”のリストが扱われたり、招集を逃れるため“骨を折るサービス”が投稿されたりと、真偽不明の情報が多数出回る事態になっています。

一方、シベリア地方では、早くも招集令状を受け取った予備役の兵士たちが出発しようとしていました。
抱き合って家族らと別れを惜しんでいました。

しかし、モスクワでは、本来は対象とされていないはずの学生にも招集令状が届いていました。
招集された学生
「行かなきゃならないなんて思っていませんでした。まだ学生なのに…」
父親
「あり得ない。大統領令では学生は対象外のはずです。説明もなく招集されるなんて」

さらに、ロイター通信は、“ロシア各地で開かれている抗議デモで拘束された人に当局が招集令状を渡している”とする人権団体の情報を伝えています。
ロシアのペスコフ報道官は、こうした情報について「法律には違反していない」と、否定をしていません

連日、ウクライナ国民に向けて動画を公開するゼレンスキー大統領は22日、珍しくロシア語で呼びかけました。
ウクライナ ゼレンスキー大統領(22日、大統領のSNSより)
「ロシア人には、ロシア語で説明する。
抗議しろ、反撃しろ、逃げろ。あるいはウクライナの捕虜になること。
これらは、あなたが生き残るための選択肢なのです」