>>316の続き

年末まで、日本海軍における”航空屋”の実態を見て来ました。
ここでもう一度、総隊長のご登場です。

「戦争中われわれを畏怖させたアメリカ海軍第一線部隊の有名な指揮官は
そのほとんどすべてが航空出身将校だった。

前にも述べた通り、アメリカ海軍では航空部隊の作戦はもちろん、
いやしくも航空部隊をまじえる作戦については、
その指揮官は航空将校であり、やむを得ない場合でも、
その幕僚には、必ず航空代表を加えなければならないという原則を
立てていたのである。

第一線の作戦で、どこに航空部隊をまじえない作戦が存在しただろうか。
アメリカ海軍の著名な指揮官がすべて航空将校であったことに不思議はない」
               (『ミッドウェー』渕田美津雄・奥宮正武/共著)p396