>>889
一次資料から分かる同叢書では触れていない事柄として
「コロンボ攻撃隊は進撃中、発見された敵艦隊に志向する可能性もあるので無線状況に留意」
と南雲長官が淵田総隊長に申し含めていますね。
つまり敵艦隊に対して、艦攻隊は水平爆撃を行う可能があったというわけです。

またツリンコマリ攻撃でも淵田総隊長は再攻撃を要請しています。
この時は「港内に輸送船9隻他」と目標が少なく、敵艦隊(特に空母)発見に備えて艦爆全力が待機状態にあるにも関わらずです。
(前日までに艦爆隊のツリンコマリ攻撃を取り止め、待機兵力とした)
また、同攻撃隊より「港内に戦艦あり」との誤報があり、南雲長官が各空母に「戦艦は何隻か?」と照会しています。
(この誤報は、当時同港内に港湾警備艦として所在した英15inモニター艦エレバスを誤認したものか?
同艦は艦攻より6発の至近弾を受けている。)
また、ハーミーズ発見では索敵報告が重複して単純計算では「空母3隻」になるなど、無線報告は錯綜していますね。