フルスペックが欲しいのは分かるが、『必要』と断定する理由が分からない。現状では通常潜で間に合っている以上は+αが欲しいんだろうけれど、それは不可欠ではないよね。
その場合、現状の海自潜水艦部隊は欠陥品ということになる。

そして重要なのは導入費で、川崎重工は『原子力潜水艦の建造には、通常潜の十倍の導入費が必要』との研究結果を国に告げている。アメリカ原潜の価格もこれを裏付けている。
これは非現実的な数値だ。

よって、どこかしらで妥協する必要が出てくる。
オーストラリアと共同で原潜を建造して予算を浮かせるとか、少数の原潜と多数の通常潜でハイロー・ミックスにするとか、シェフラン級のような廉価版で我慢するか。
原子力AIPのアイデアも、そうした妥協案の一つに過ぎないよ。

個人的には、共同開発とハイロー・ミックスの両方かな、とは思うけれど。上で既に提唱している人も居るが、海自でも近海用と外洋向けと、二種類に分けるべきと考える人も居る。