焦る米空軍、ステルス戦闘機を猛スピードで大量生産する中国
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/72919

J-20戦闘機はアメリカのF-22戦闘機ならびにF-35戦闘機に対抗するために中国が開発した第5世代ステルス戦闘機である。
アメリカ軍(空軍、海軍、海兵隊)が、F-35戦闘機の調達を開始し、日本を中心として極東に展開する米海軍や海兵隊、それにやがては米空軍にもF-35が展開することになるのを睨んで中国はJ-20の開発生産を急いだ。

アメリカだけではなく日本や韓国もF-35の調達を始めたため、J-20の生産スピードは加速され、
2022年春時点で中国空軍は少なくとも208機のJ-20を手にしたと推定されている。

中略

すでに10年ほど以前からアメリカ海軍情報局などの対中分析専門家たちは「中国軍を見くびるな」と警告しており、本コラムでもしばしば取り上げてきた。
しかしながら、ワシントンDCの政治家や政府・軍首脳陣の多くには、いまだに「西洋優位思想」がはびこっているようで、
最前線の専門家からの「中国軍を見くびるな」は等閑視されてしまった。
その結果が、米海軍首脳や米空軍首脳が慌てふためいているという現状である。

日本には自らを手前勝手に「西洋の一員」とみなすという、要するに西洋崇拝主義の裏返し的思考が根強く存在している。
その結果、アメリカという大樹の陰に身を寄せて中国軍事力構築努力を見くびってきた傾向が極めて強い。
日本自身の軍事力は、航空戦力も海軍力もアメリカ軍とは比べることすらできないほど小規模だ。

そのアメリカ軍が本気で中国航空戦力や海軍戦力に脅威を感じ始めているのである。
日本としては、いつまでもアメリカにすがりついている時代ではないことを再認識しなければならない。